アメコミの常識を覆す特別映像解禁!ヒロインに正体がすぐバレる『グリーン・ランタン』!
映画『ダークナイト』を生んだDCコミックから新たに登場したヒーロー映画『グリーン・ランタン』の特別映像が解禁され、ヒロインに正体が即座にバレるという、これまでのアメコミ映画ではありえなかった常識破りの展開が明らかになった。ライアン・レイノルズ演じるグリーン・ランタン/ ハル・ジョーダンの正体をすぐ見破る幼なじみのキャロルには、ドラマ「ゴシップガール」のブレイク・ライヴリーがキャスティングされており、作品に彩りを与えている。
今回解禁されたのは、グリーン・ランタンになったハル・ジョーダンが誕生日を祝うために幼なじみのキャロルの元を訪れる劇中場面。これまでのアメコミ映画では『バットマン ビギンズ』しかり『スパイダーマン』しかり、ヒロインがヒーローの正体に気付かないことで生まれるすれ違いが、ベタではあるものの、一つの見どころとなっていた。だが、ここでは、キャロルが即座にグリーン・ランタンがハルだと見破るという衝撃の展開が訪れる。しかも、その理由が「あなたは幼なじみよ。頬骨の形で分かるわ」というから恐れ入る。おまけにトレードマークのマスクについては「そのマスクは何?」とツッコミを入れるなど、この勝気なヒロインにはさしものスーパーヒーローもタジタジだ。
だが、その後の2人が街を見下ろしながらさまざまなことを語り合う場面は、すべてを知り尽くした男女ならではの親密な雰囲気が漂っており、これはこれで悪くないかも? これまでのヒーローものにありがちだった「正体を隠す」という行動はサスペンスやロマンスを盛り上げる一方で、ヒーローとヒロインの間に壁を作ってしまっていた。だが、本作で提示されているのは、それらをすべて取り除いてしまい、ヒロインはすべてを知った上でヒーローを支えるという新しいヒーロー像。そして、たとえ情けなく思えても、やるときはやるのが、本作のヒーロー、グリーン・ランタンであり、そのギャップが彼を一段と魅力的にしている。
本作はマーベルと並ぶアメコミ出版社DCコミックから生まれた新しいヒーロー映画。原作コミックには何人かのグリーン・ランタンが登場するが、本作では2代目として知られるハル・ジョーダンにスポットを当てている。ある日突然グリーン・ランタン(宇宙警察機構)の一員に選ばれた彼が世界と宇宙を救うために立ち上がる姿を描いた3Dアクション大作。「最近のアメコミ映画はあんまり……」という人にこそ観てもらいたい作品に仕上がっている。(編集部・福田麗)
映画『グリーン・ランタン』は9月10日より丸の内ピカデリーほか3D/2D全国公開