ジュード・ロウ、ウエストエンドの舞台が英各紙から絶賛
ジュード・ロウがロンドンのウエストエンドで公演中の舞台「アンナ・クリスティ」が、イギリスの各紙批評家から絶賛のコメントを寄せられている。
舞台「アンナ・クリスティ」はユージーン・オニールによる1921年の戯曲で、石炭船で働く父と、娘の再会の物語。ピュリッツァー賞も受賞した名作で、グレタ・ガルボ主演で1930年に映画となったほか、1993年にはブロードウェイで、故ナターシャ・リチャードソンと夫のリーアム・ニーソンが共演し交際のきっかけとなった作品。
本作で、アイルランド系の船乗りの青年役を演じているジュードだが、その演技は「これまで見た彼の演技で最高のもの」と批評家から絶賛を受けている。ガーディアン紙では、「素晴らしく秀でている」、テレグラフ紙では、ジュードの演技の中に「ユーモアと優しさを感じる」と高い評価を寄せ、インディペンデント紙では、「筋肉モリモリの肉体」と見た目の美しさにも触れている。さらに、イブニング・スタンダード紙では、「彼にとって全く新しいキャリアの道を形作ったといえる」と、こちらも高い評価を掲載している。
主人公アンナを演じたルース・ウィルソンについても、テレグラフ紙では、「見るのがつらいほど気持ちをかきたてられるが、彼女の演技には感傷的なところが全くない」と高い評価。さらにインディペンデント紙では、スウェーデン人の父親を演じるデヴィッド・ハイマンについて、「時代遅れのプライドと自己防衛的な罪の意識に凝り固まった姿が圧巻」と、俳優たちの高い演技に数々の賛辞が寄せられている。
舞台「アンナ・クリスティ」は、ロンドンのドンマー・ウェアハウスで10月8日まで上演中。(竹内エミコ)