天皇皇后両陛下、三宅島の家族描く映画『ロック ~わんこの島~』を佐藤隆太、麻生久美子らとご鑑賞
12日、品川プリンスシネマ「シアターZERO」にて上映された映画『ロック ~わんこの島~』を天皇皇后両陛下が鑑賞された。
同作は、情報番組「めざましテレビ」の人気コーナー「きょうのわんこ」で話題を呼んだ実話を基に、2000年8月の三宅島大噴火により離れ離れになった犬と飼い主一家のきずなをつづる感動作。1人の少年と1匹の犬の友情を通し、家族のあり方や現代社会に失われつつある心と心のつながりを、三宅島の雄大な大自然を舞台に描き出す。「ROOKIES」シリーズの佐藤隆太、『カンゾー先生』の麻生久美子、ベテラン倍賞美津子らの実力派キャストが名を連ねている。
午後5時46分に劇場にご到着された天皇皇后両陛下はお出迎えの中江功監督、佐藤隆太、麻生久美子、土師野隆之介、ゴールデン・レトリーバーのロックらに対し、お声をかけられた。天皇皇后両陛下は、場内の試写会出席者から大きな歓声と拍手で迎えられ、隣席の中江、佐藤、麻生、土師野らと映画を鑑賞された。
上映終了後には、中江監督、佐藤、麻生、平野祐康三宅村長が、両陛下とご歓談。佐藤隆太は陛下に「とても良い映画を観せてもらいました、ありがとうございましたとおっしゃっていただき、とにかくうれしかったです」と興奮さめやらぬ様子。また、麻生久美子は「光栄でした。お会いしたときに包み込まれるような温かさを感じました。本当に緊張していたのですが、両陛下が映画を観ながらお話をされていて、そのことでうれしい気持ちになって、そこからは落ち着いて映画が観られました。皇后さまが『アチョー! はとてもよかったですね』とおっしゃってくれました」と語った。
平野三宅村長は「島内の経済状況について、漁業や農業はどうなっていますか、ということお聞きいただきました。また、火山ガスのことを心配されていて、濃度は減ってきておりますとお答えしました」と両陛下が三宅島をお気にかけていらっしゃることが伝わってきた。
三宅島噴火の後、天皇皇后両陛下は、都内の避難先をたびたび訪問され、避難生活を送る島民を激励されている。また、全島避難指示が解除された約1年後には火山ガスの放出が続いているなかガスマスク携行の上、三宅島を訪問され島民の皆さんにねぎらいの言葉をかけられていたという。(編集部・下村麻美)