ジョニー・デップ出演の映画『ローン・レンジャー』、ディズニーが製作を中止に
ジョニー・デップが出演予定だった映画『ローン・レンジャー(原題) / Lone Ranger』が、予算についてスタジオと製作陣の意見があわず、中止となってしまった。
この企画は、1940年代の終わりから50年代にかけて放送されていたテレビシリーズ「ローン・レンジャー」を映画化するもので、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのゴア・ヴァービンスキー監督とプロデューサーのジェリー・ブラッカイマー、そしてジョニーというゴールデンタッグで再結成するとあり、期待が寄せられていた作品。2012年12月に公開へ向けて製作準備が進められていた。しかし、製作スタジオのディズニーと、ブラッカイマーやヴァービンスキー監督らの間で予算をめぐって対立が起こってしまったという。ハリウッド・リポーター紙によると、スタジオ側はヴァービンスキー監督にきっちりとした製作予算を伝えていたが、ヴァービンスキー監督はそれが不満で、関係者は「ゴアは、映画が必要とするものを譲歩したくないんだ」と語っている。
本作は、ジョニーがローン・レンジャーの相棒トントを演じ、ローン・レンジャー役には映画『ソーシャル・ネットワーク』のアーミー・ハマーが決まっていたが、ジョニーというトップスターの起用もギャラがかさむうえに、ディズニー側は西部劇というジャンルについても、7月に全米公開された映画『カウボーイ&エイリアン』が不調なことで懸念があると見られている。
ディズニーとヴァービンスキー監督、ブラッカイマープロデューサーは『パイレーツ』シリーズで大成功を収めた関係だけに、またジョニーは本作でトント役を演じることを楽しみにしていたこともあり、この企画の中止で『パイレーツ』シリーズ5作目の製作にも響くのでは? とも言われている。ディズニーのスポークスマンはコメントを出していない。(竹内エミコ)