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ヴェネチア出品の園子温監督『ヒミズ』、トロント国際映画祭にも出品決定!日本作品8年ぶりの最高賞受賞なるか

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日本作品としては8年ぶりとなる最高賞獲得に期待が懸かります!
日本作品としては8年ぶりとなる最高賞獲得に期待が懸かります! - (C) 「ヒミズ」フィルムパートナーズ

 第68回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品される園子温監督の最新作、映画『ヒミズ』が、9月8日よりカナダで行われる第36回トロント国際映画祭のContemporary World Cinema部門に正式出品されることが明らかになった。同映画祭はコンペティション部門を設けておらず、観客賞が最高賞にあたる。また、アカデミー賞前哨戦ともいわれており、昨年の観客賞には後にオスカーを受賞した映画『英国王のスピーチ』が選ばれている。

 本作は、園監督が「行け!稲中卓球部」の古谷実の同名マンガを原作に、染谷将太と二階堂ふみという期待の若手俳優とのタッグで撮り上げたダークな青春物語。園監督にとっては、本作が初めての原作がある作品になるが、これまでの作品で見せてきたような過激な描写やその隙間からこぼれるようなリリシズムは健在。すでに今月末より行われる第68回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが決定していたが、このたび、カンヌ、ベルリンに次ぐ規模で行われ、オスカー・レースの始まりともいわれるトロント映画祭にも正式出品されることが決定した。

 今年の同映画祭には、日本から妻夫木聡主演の映画『スマグラー おまえの未来を運べ』が出品されるほか、ブラッド・ピット主演の映画『マネーボール』、フランシス・フォード・コッポラ監督の最新映画『ツイクスト(原題) / Twixt』、マドンナの監督第2作『ダブリュー・イー(原題) / W.E.』など、前評判の高い作品が勢ぞろい。だが、最高賞は観客投票で決められるため、本作が受賞する可能性も十分に残されている。近年は、映画『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』など、後にアカデミー賞作品賞を受賞する作品が選ばれがちではあるが、本作には、2003年の北野武監督の映画『座頭市』以来の観客賞受賞への期待が懸かっている。

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 2008年の映画『愛のむきだし』以降、毎年のように有名映画祭への出品が決定している園監督。若者の青春を描いた作品としては、西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラが出演した同作以来となるため、日本国内でもその出来栄えに期待を寄せる声は多い。日本公開は来年春を予定しているが、それまでに海外でどんな評価を獲得してくるのか。今後も目が離せそうにない。(編集部・福田麗)

映画『ヒミズ』は2012年春にシネクイントほか全国公開

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