来日経験なしのアル・パチーノ、「行く理由がなかっただけだよ」と日本嫌いを否定!「必ず日本に行くよ」
1983年の全米公開され、今に至るまで高い人気を誇る映画『スカーフェイス』のブルーレイ化記念イベントに主演を務めたアル・パチーノが出席し、「数年以内に必ず日本に行くよ」と日本のファンに向けて約束した。これまで来日経験がないことから大の日本嫌いとうわさされていたアルだが、「行く理由がなかっただけだよ」と一蹴(いっしゅう)。代表作の新たな門出を祝う場ということもあってか、終始ご機嫌の様子だった。
映画『スカーフェイス』は、1930年代にハワード・ホークス監督が手掛けたギャング映画『暗黒街の顔役』を現代風にリメイクした、名優アル・パチーノの代表作。公開当時は3時間近い上映時間全編にわたって繰り広げられるバイオレンス描写やスラングの多用が話題になったものの、失敗作との意見が大半を占めた。だが、今ではオリジナル共々、ギャング映画を語る上では欠かせない作品となっており、今回の初ブルーレイ化に際しても、ロサンゼルスで発売記念イベントが行われるという盛り上がりようだ。
その席上で日本向けのマスコミ取材に応えたアルは、これまでに来日しなかった理由を尋ねられると「行く理由がなかっただけだよ。何かあったら行っていたと思う」とちまたに流布している日本嫌いのうわさを否定。「それじゃ、数年以内に必ず日本に行くようにするから、呼んでね。約束だよ」と満面の笑みで答えていた。
記者会見では、公開当時、本作が何かとバッシングされたことについても、アルをはじめとする出席者は言及。共演のスティーヴン・バウアーが「お客さんからは大好評だったんだけど、マスコミにはたたかれましたね」と振り返れば、アルも「胃が痛くなるほどつらかったね。あまりにもひどくて、みんなにそういう記事を読むなって言っていたし、とにかくお客さんの反応だけを信じようと関係者全員に言ったよ」と当時の心境を告白。それでも、映画史における本作の重要性は今に至るまで揺らいでいないらしく、アルは「28年前に公開されたとき、僕たちはこの作品で『ギャング映画』の歴史を変えたと言っても過言じゃないと思う。もしこれが来週公開されるとしたら、今日までの映画史は違うものになっていて、公開の1週間後にまた映画史は変わることになるんじゃないかな。それぐらい、この映画は映画界に一石を投じたと信じている」と役者としての自負を感じさせるコメントを残していた。(編集部・福田麗)
ブルーレイ『スカーフェイス プレミアム・エディション』は10月5日発売 価格: 3,990円(税込み)