『史上最低の映画』と名付けられた映画、公開週末にたった11ドルの興収で本当に史上最低映画に決定!?
先週末の8月19日にアメリカで公開された、ズバリ「史上最低の映画」と名付けられた映画『ザ・ワースト・ムービー・エバー! (原題) / The Worst Movie Ever!』が公開週の週末にたったの11ドル(約880円・1ドル80円計算)という、まさに史上最低の映画であることを証明する成績だったと話題になっている。
報じたスラッシュ・フィルム.comなどによると、本作は米ロサンゼルス、ウエスト・ハリウッドの映画館ラムル・サンセット5で19日と20日の深夜に公開。結果、この劇場の一般チケット料金1人分の11ドルしか稼ぐことができなかったという。これは、キャサリン・ハイグルが2006年に主演した映画『フラッシュバック・キラー』(日本未公開)の悪夢のオープニング成績20ドル(約1,600円)を超える(!?)まさに史上最低なオープニング成績を記録したことになるそう。
内容はロボットのエイリアンや胸の谷間を強調した魔法使いに闇の帝王、妊娠した14歳のクーガ、たくましい科学者、サンタクロースが登場する!? アクション・コメディーとのこと。設定だけでも、11ドルの成績だったのがうなずける気もするが、監督のグレン・ベルゴッツは、週明けの月曜日、映画のオフィシャルFacebookページに「今、ちょうどロサンゼルスからボックスオフィスの成績を受け取ったよ……ウッ」と投稿していたそうで、さすがにショックは隠しきれなかったようだ。
気になるのは、いったいこの映画を観た、たった一人の観客は誰なのかということ。これに関しては、本作に出演した女優の一人、クリスティーナ・モスコロが、公開当日、Facebook上にラムル・サンセット5劇場の前で撮った記念写真を投稿しており、映画を観た観客は、彼女ではないのか? ともいわれている。しかし、映画の上映は深夜に行われるのに対し、彼女の投稿した写真は昼間のものに見え、鑑賞した観客が誰なのかは、はっきりとわからないようだ。
ただ、逆にこのことが話題になったのか、YouTube上にアップされた本作の予告編のアクセスが増えたそうで、Facebookページにも「この48時間で、予告編の再生回数が5万に迫っているよ!」と喜びの? コメントを投稿している。(26日17:00時点では5万回を突破)今後はウェブサイトを開設して、本作を有料配信するつもりでいるようだ。(数字はBox Office Mojo調べ)(編集部・入倉功一)