名作『いちご白書』幻のシーン7分間があった!今秋スクリーン初公開!
41年ぶりに35ミリニュープリント&デジタルリマスターで復活し、今秋劇場公開される映画『いちご白書』(1970年公開、スチュアート・ハグマン監督)に幻のシーン7分間が含まれていることがわかった。
学生運動が盛んだった時代を背景に、政治に無関心な主人公・サイモン(ブルース・デイヴィソン)と積極的な活動家・リンダ(キム・ダービー)の恋模様を描いた青春物語である本作は、1970年公開当時に大ブームを巻き起こし、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した秀作だが、残念ながらVHS版は廃盤となっており、今日までDVD化もされていない。そんな中、35ミリニュープリント&デジタルリマスターで41年ぶりに復活し、晩秋に劇場公開されることが決まっている。
そして、当時にはなかった幻のシーンが約7分間も含まれていることがわかった。名門大学に通うサイモンが、学内で大胆にも自らトップレスとなった美女に「来て。いいことしましょ」と誘惑されるエロチックなシーンや、映画ラストに武装警察隊と闘争を繰り広げるシーンに差し込まれた、いくつかのイメージカット。また、正反対の思想を持つサイモンとリンダが緑豊かな広場で熱いキスを交わすシーンなど、スクリーン初公開となる映像が満載。
本作は「語り継ぎたい映画シリーズ」と題されて映画『ひまわり』と連続公開されるのだが、その予告編でも幻のシーンの一端を垣間見ることができる。ヒットソングに乗って、その時代ならではのファッションも目を引く予告編のナレーションは小林克也が務めている。当時主人公たち同様に青春を送った世代にとっては、懐古の情があふれ出すきっかけとなりそうだ。(編集部・小松芙未)
映画『いちご白書』『ひまわり』は晩秋、新宿武蔵野館にて連続公開