宮崎あおいが上、堺雅人が下…2人重なるシーンで生まれた特別なものを告白
女優・宮崎あおいが、10月8日公開の映画『ツレがうつになりまして。』の制作秘話を明かした。宮崎あおいと堺雅人が、NHK大河ドラマ「篤姫」以来の夫婦役を務めたことでも話題の本作は、きまじめなサラリーマンだった夫がうつ病になり、夫婦で病と向き合っていく姿を描いた作品。宮崎演じる漫画家の“ハルさん”は、それまでバリバリと仕事をしてきた“ツレ”に、ゆったりとした生活の送り方を教えるが、2人のペットとして映画にも登場するイグアナのように、堺が下、宮崎が上になって2人が重なるシーンでは、「堺さんとの間に予想していなかった特別なものが生まれた」と感じたという。
映画『ツレがうつになりまして。』テレビスポット「ラブラブ編」
宮崎演じるハルさんが、うつぶせに寝ていた堺演じるツレの上に、ごろりと乗っかり、「爬虫(はちゅう)類になったらこんなにあったかくないんだぞ」と言うシーン。宮崎は、同シーンについて、「テストでは感じなかったものが本番で生まれたシーン」と明かす。そして、撮影を「本番が始まってふと堺さんの顔を見たらメガネが曇っていて、わたしには泣いているふうに見えたんですよね。それが苦しくて切なくて……幸せなんだけれど悲しい気持ちになった。堺さんとの間に予想していなかった特別なものが生まれたシーンでした」と振り返った。
『ツレがうつになりまして。』は、ともすれば暗くなりがちなうつ病という題材を扱ってはいるが、ハルさんとツレの絶妙な掛け合い、ゆっくりと前へ前へと進んでいく2人の姿が、温かく描かれた作品。7日には、そのポップな雰囲気を前面に押し出したテレビスポット「ラブラブ編」も解禁された。「会社辞めないなら離婚する」と言い放つハルさん、そして「死にたい」と口走るツレとうつ病の深刻な側面も描きながら、キュートなユーモアに満ちあふれた作品に仕上がっているということが、このテレビスポットから伝わってくる。(編集部・島村幸恵)
映画『ツレがうつになりまして。』は10月8日より全国公開