最先端VFXも名優なくしては成立しない!『猿の惑星』驚愕映像の秘密明かす特別映像解禁!
映画史に残る傑作SFの前日譚(たん)を描く『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』に登場する、驚異的な技術と俳優の名演により誕生した、人間なみの高い知能を得た猿シーザーやゴリラ、オランウータンなど劇中に登場する類人猿製作の秘密を明かす映像が公開された。
本作は、人類と人間の立場が逆転した世界を描き、衝撃のラストシーンと精巧な猿たちの特殊メイクが、当時観客のド肝を抜いた映画『猿の惑星』の謎を紐解く作品。スクリーンに登場する、シワや毛の一本にいたるまで細かく描かれた猿たちや、本作の主人公ともいえる高度な知能を持つ猿シーザーの感情を見事に再現した脅威のVFXに注目が集まっている。
本作のCGIを担当したのは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作でアカデミー賞を受賞し、ジェームズ・キャメロン監督に「VFXにおいてトップであることを証明している」 と言わしめ、『アバター』を担当した世界有数のVFX工房、WETAデジタル社。本作でVFX監修を務めたWETAデジタルのジョー・レッテリは「ここで追求するのはSFではなく現実に基づいた物語だったので、類人猿やロケ場所などすべてのものが本物らしく感じられなければならなかったんだ」と本作と『アバター』の違いに言及。そのため彼らは、『アバター』で使用された、演じる俳優の表情までもとらえるパフォーマンス・キャプチャー技術をさらに進化させ、持ち運び可能なキャプチャー用装具を開発した。
本作の主人公ともいえる猿シーザーを演じたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムや『キング・コング』のコングを演じた、モーションキャプチャー界の大御所とも言えるアンディ・サーキス。映像では、実際のセットの中、スーツ姿でジェームズ・フランコらと共演する彼の貴重な姿が。シーザーと演じるサーキスを比べた映像を見れば、WETAデジタルが、ジョーの「ビジュアル・エフェクトと実写の間の障壁を消しさった」という言葉通り、彼の動きや表情、内面を完璧にシーザーに反映したことがわかる。アンディ自信も「画面に映しだされる猿には、役者の感情が乗り移っている」 と同社への絶大な信頼を語っている。
一方、俳優の表情まで完璧に読み取り反映するほどの技術は、優れた演技なくしては魅力的なキャラクターが誕生しないという事実も映し出した。キャプチャー用スーツ姿のアンディと共演したジェームズ・フランコは、「芸達者な本物の猿と共演した気分だったよ」とその演技をたたえる。シーザーを虐待する役を演じたトム・フェルトンも「あんなに原始的な姿を演じることが人間に可能なのかと思うと怖くなるほどだった」VFX以上にアンディの演技に驚かされた撮影を振り返っている。
ルパート・ワイアット監督が「役者の演技が技術に勝ることをアンディが教えてくれた。技術に頼らない映画の魅力をね」と語るように、名演と最先端のVFXにより、旧作をはるかに超えるリアリティーで観客に迫る本作。脅威の技術と次世代俳優のタッグによって描かれる、猿たちの悲しき自由への戦いを、スクリーンで確認してほしい。(編集部・入倉功一)
映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』は10月7日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開