『海猿4』制作決定!36人の精鋭・特殊救難隊の物語へとステージアップ!佐藤隆太の彼女役で仲里依紗が参戦!
「海猿」シリーズの映画版第4弾『BRAVE HEARTS 海猿』の制作が発表された。もちろん伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太、三浦翔平、時任三郎ら主要キャストは続投。伊藤演じる仙崎大輔の活躍の場を、海上保安官1万3,000人の中でわずか36人しか選ばれないスペシャリスト集団“特殊救難隊”にステージアップし、原作の中で最大の海難事故である“ジャンボジェット機の緊急海上着水”に挑むという。新たに平山浩行、伊原剛志のほか、佐藤演じる吉岡哲也の彼女役で、仲里依紗が出演することも発表された。
2004年の映画『海猿 ウミザル』からスタートした同シリーズだが、2005年に放送されたテレビドラマ「海猿 UMIZARU EVOLUTION」、2006年の映画『LIMIT OF LOVE 海猿』を経て、前作の『THE LAST MESSAGE 海猿』(2010年公開)は、集大成とするべく、完結編として制作されていた。今回、前作の“完結”を覆す映画版第4弾の制作決定となったが、それには、シリーズを通して共に作品を作り上げてきた羽住英一郎監督、臼井裕詞プロデューサー、主演の伊藤の間に、海上保安官・仙崎大輔としての最終目標であり、究極のステージである特殊救難隊に挑みたいとの思いがあった。『LIMIT OF LOVE 海猿』(興行収入71億円)、『THE LAST MESSAGE 海猿』(興行収入80億4,000万円)のその年の実写邦画ランキング1位という記録、続編を望む声に後押しされ、“海猿”は、シリーズ開始時は潜水士候補生だった仙崎大輔のいち海上保安官としての物語を完結し、新たに特殊救難隊としての物語をスタートさせることになったのだ。
東日本大震災が発生したのは、脚本作りのさなか。伊藤は「日本が、震災というとても困難な状況に直面している今の時期に、“人命救助”を扱うエンターテインメントである『海猿』を作っていいのか、という思いもありました」と吐露したが、震災を通して、「誰かのために闘っている人たちがいる」と強く感じ、被災した方々を含むファンからの「また仙崎が観たい」という声に、「今だからこそ、海猿をやるべきなんだ」と決意したことを明かしている。
タイトルの「BRAVE HEARTS」に込められたのは、「どんな困難な壁も、多くの人が集まって勇気ある一歩を踏み出せば、きっと乗り越えられる」という思い。「僕はこれまで、いつも“前作を超えたい”という気持ちで『海猿』に臨んできましたが、今回は、“一人でも多くの人を勇気付けたい”という思いが一番大きいです。皆さんが、仙崎の姿を見て、勇気を持ってもらえたらと思います。多くの方に愛されている作品なので、期待を裏切らないよう、全員で一つになって、最高の『海猿』を作り上げたいと思います」と伊藤の思いも熱い。
『BRAVE HEARTS 海猿』では、大輔の妻(加藤)が2人目を身ごもり、佐藤演じる哲也には、仲演じるキャビンアテンダントの恋人・美香が。しかし、美香の搭乗するジャンボ旅客機が羽田空港を目指し飛行中にエンジンが炎上。乗客乗員346名全員を助け出すため、仙崎たちが海難救助に向かう姿を描く。17日にはクランクインし、12月中旬にクランクアップ、シリーズ初の夏休み映画として、来年7月に公開される。(編集部・島村幸恵)
映画『BRAVE HEARTS 海猿』は2012年7月全国公開