日本人初の快挙!『ヒミズ』19歳染谷将太と16歳二階堂ふみがそろって新人賞マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞!
第68回ベネチア国際映画祭
現地時間10日、第68回ベネチア国際映画祭コンペティション部門の各賞が発表され、園子温監督の『ヒミズ』の主演、染谷将太(19歳)とヒロインの二階堂ふみ(16歳)がマルチェロ・マストロヤンニ賞 (新人俳優賞)を受賞した。同映画祭で日本人の俳優がこの賞を受賞するのは初めて。
園子温監督はこの受賞について「この映画を世界中の若い人に捧げます」とコメント、喜びを噛み締めた。『ヒミズ』のベネチアでの公式上映は、上映会場のサラ・グランデが約1,300人の観客で満席になるほど注目を集め、上映中はすすり泣く声が聞こえるほど観客から共感を呼び、上映後は、約5分間のスタンディングオベーションを受けた。園監督と主演俳優の染谷将太、女優二階堂ふみは立ち上がって観客にあいさつし、その反応には手応えを感じていたようで、園監督は「賞をいただけるならドシドシいただきたい」とコメントしていた。
映画『ヒミズ』は、古谷実原作の人気漫画を映画化した衝撃作。ごく平凡な15歳の少年と少女の運命が、ある事件をきっかけに激変する過程を園監督ならではの手法で描き出す。主人公に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の染谷将太、ヒロインに『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』の二階堂ふみら若手実力派を起用。自身も原作のファンだという園監督が創造する新たなる人間の心の闇をリアルにえぐり出す。(編集部・下村麻美)