名誉金獅子賞を受賞のマルコ・ベロッキオ監督がプレゼンターのベルナルド・ベルトルッチ監督にキス!
第68回ベネチア国際映画祭
第68回ベネチア国際映画祭でこのほど、イタリアのマルコ・ベロッキオ監督に名誉金獅子賞を授与するセレモニーが行われた。プレゼンテーターには車椅子に乗ったベルナルド・ベルトルッチ監督が務め、イタリアの二大巨匠のツーショットに映画祭中が沸いた。
同賞は長年、映画界に貢献してきた人たちに贈られるもので、過去にはチャーリー・チャップリンやフェデリコ・フェリーニ監督、クリント・イーストウッド、宮崎駿監督らに贈られ、ベルトルッチ監督も2007年に受賞している。
ベロッキオ監督はベルトルッチ監督から記念の盾を受け取ることについて、「ベルトルッチ監督から受け取るのは光栄だし感動しますね。私たちは違う道を歩いてきたけれど、互いの仕事に興味を持ち、尊敬の心を持ちながら影響を与え合ってきましたからね」と答え、ステージ上で顔を合わせると、ベロッキオ監督がベルトルッチ監督の頭にチュッ! と感謝のキスをする一幕も。そして記念の盾を受け取ると、客席はスタンディングオベーションでベロッキオ監督の功績を讃えていた。
その後、会場ではベロッキオ監督が1971年に制作した『イン・ザ・ネイム・オブ・ファーザー(英題)/ In The Name of The Father』を115分から90分に再編集した、ディレクターズ・カット版が上映された。
ベロッキオ監督の『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』は順次全国公開中