杉村太蔵、自分への苦情で電話がパンクした恐怖体験を告白!竹下政権での消費税アップ時、森政権での「神の国発言」時を超える苦情数
13日、アメリカでもっとも呪われているとされる廃墟ホテルを舞台に、POV(ポイント・オブ・ビュー=主観視点)方式で撮影された超常スリラー映画『スピーク』のトークイベントが、月島のブロードメディア・スタジオ試写室にて行われ、元衆議院議員で自称映画評論家として登場した杉村太蔵が、国会を舞台にした自らの恐怖体験を語った。
全米でも屈指の心霊スポットが舞台となる本作だが、杉村は日本にはさらに怖いスポットがあるといい、それは「国会議事堂です」とズバリ。「有名ですが、国会はお化けが出るんです。永田町・国会議事堂は怨念(おんねん)の総本山みたいなところ。わたしも入ったとき、何となく肩がこりました。地下の食堂も古くて、とてもスリリングでしたね」と不敵な笑顔で議事堂の怖さを語った。
また杉村は「当選直後の(自分の)一連の言動では、本当に武部(勤)さんに怒られました。自民党最大の危機と言われ、竹下登政権で消費税を上げたときよりも、森喜朗政権の『神の国発言』のときよりも、わたしが失言をしたときの方が、苦情が多かったんですよ」と自虐(じぎゃく)混じりの杉村節をさく裂させる。自民党には、それまで苦情専用ダイアルが3本あったそうだが、「僕の当選をきっかけに(回線が)10本に増えて、それでもパンクしました。大変恐ろしい思いをしました」とさらなる恐怖体験を披露し、苦笑いを浮かべた。
この日は野田総理大臣が所信表明演説を行っており、「政治家にとって内閣総理大臣に就任し、所信表明演説を述べる瞬間というのは、最大のあこがれです」と語った杉村。「わたしは26歳で国会議員に当選していますが、26歳で初当選した人は、後に全員内閣総理大臣になっています。だから30年後、わたしも内閣総理大臣兼映画評論家になっているかもしれませんよ!」と続け、力強いガッツポーズを見せていた。
映画『スピーク』はアメリカで最ものろわれた場所とうわさされる廃虚と化したホテルに乗り込んだ映画撮影チームが体験する恐怖を、POV方式で描いたパニック・ホラー。ひとりでに開閉するドアや画面の奥を横切る人影、姿なき住人たちのささやき声(スピーク)など、常識を超えた怪異に襲われた撮影隊が密室と化した空間を逃げ惑う姿が映し出される。(取材・文:中村好伸)
映画『スピーク』は10月1日より池袋シネマ・ロサ、お台場シネマメディアージュほか、全国順次公開