コメディ栄誉賞受賞の伊東四朗「浅草でしかも喜劇での受賞はうれしい」と満面の笑み-第4回したまちコメディ映画祭
16日に開幕した「第4回したまちコメディ映画祭in台東」のレッドカーペット&オープニングセレモニーが17日、東京・浅草で行われ、コメディ栄誉賞に決定した伊東四朗をはじめ、総合プロデューサーのいとうせいこう、映画『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』出演の小池徹平、生瀬勝久など個性あふれるメンバーが登場。昨年9万人を動員し、話題を呼んだ同映画祭のオープニングを華やかに彩った。
毎年恒例となった人力車による出演ゲストの登場。オレンジ通りからセレモニー会場となる浅草公会堂までに敷かれたレッドカーペットを歩く“コメディ映画”には欠かせない役者や芸人ほか関係者たちは一様に笑顔だ。最初に同映画祭総合プロデューサーのいとうせいこうが登場し「天候が心配でしたが、良い天気にも恵まれ、今年も無事迎えることができました」とあいさつ後、ゲストをお出迎え。続いて台東区長や、たいとう観光大使、したコメ応援人などバラエティーに富んだゲストたちがカーペットを闊歩(かっぽ)する。浅草に生まれ、89歳になる内海圭子は「みなさんに会えてうれしい。浅草愛しています」とコメント。その後も、コメディ栄誉賞を受賞した伊東四朗や、映画『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』の小池徹平や生瀬勝久らが登場すると、観客からは大歓声が巻き起こった。
レッドカーペットの終着点である浅草公会堂で行われたオープニングセレモニーでは、いとうが「今年は日本で大変なことがありました。自粛ムードが漂う中、むしろ笑いをやったほうがいいんじゃないかと台東区から声が上がった。すばらしいことだと思いました。だから皆さんに元気を届けられるように一生懸命プログラムを考えました」と真摯に語る。コメディにこだわった映画祭。そんな映画祭の象徴とも言える「コメディ栄誉賞」を授与された伊東は「ぼくが初めてもらった賞が、この地、浅草で受賞した(1991年の)浅草芸能大賞でした。そして今年、またこの地で、しかも喜劇で賞をいただきました。大変うれしいことです」と感無量の表情を浮かべる。さらに副賞としてもらった賞金を「東日本大震災の義援金として寄付します」と発言し、まだまだ思うように復興が進まない被災地に対して「笑いと共に少しでもできることを」という思いをはせていた。(磯部正和)
「したまち」「映画」「笑い」のトライアングルがコラボする「第4回したまちコメディ映画祭in台東」は9月19日まで開催