女優の賀来千香子を叔母に持つイケメン賀来賢人が大人気!日給200万円モニター調査から始まる謎解きゲーム映画
20日、シネマート六本木で映画『シャッフル』のプレミア試写会が行われ、金子ノブアキ、賀来賢人、鎌苅健太、ムロツヨシ、市川亀治郎、及川拓郎監督が出席、タイトなスケジュール、さらに極寒の中でのロケだったという、過酷な撮影でつちかったチームワークの良さをアピールした。
本作は、ドラマ「深夜食堂」の及川拓郎がメガホンを取り、5人の個性派俳優による二転三転のだましあいが繰り広げられるオリジナリティーあふれるドラマだったが、会場には彼ら5人を目当てにやってきたと思われる若い女性が多数来場。特に女優の賀来千香子を叔母に持つ人気イケメン俳優の賀来が目当てでやってきた女子は非常に多く、「スタッフキャストさんとすばらしい映画ができたと思っています。爆発力のある映画だと思っているので、よろしくお願いします」とあいさつすると、客席の女子からはキャーと歓声が起きた。
もともと原作は、及川監督自身が作と演出を手掛ける劇団スパイスガーデンの同名舞台。何が本当で何がうそなのか……。二転三転して先の見えないストーリー展開が魅力の本作台本に吸い寄せられるように、人気急上昇中の個性派俳優たちの参加が決定した。しかし低予算であるがゆえに、1週間というタイトなスケジュール、さらに真冬の御殿場という極寒の地でのロケなどを余儀なくされたが、その過酷さが逆に彼らの結束を強めることになった。
そんな過酷な撮影の中で、全員の結束を強めたのは食事の時間だったという。「うちのドン(亀治郎)がね、おいしいものを食べに行こうと、沼津の風情のあるお店を予約してくれたんですよ」と鎌苅が亀冶郎の気遣いぶりを明かすと、金子は「俺と監督は(撮影があったので)行ってないんですよ。急に送られてきたエビ(料理)の写メを忘れないですよ」と笑いながらもちょっぴり悔しそうな様子。さらに5人は「ドン亀冶郎プレゼントで、撮影が終わったあとにイタリア料理を食べにいった」とムロが報告する通り、撮影後も結束を強めていたようだ。
さらに、「その後、カラオケにみんなで行ったんですよ。亀さんと俺が一番年上で、皆が気づいていない間にさりげなく会計を全部支払ったんですけど、みんな亀さんにだけ、『ごちそうさまでした!』と言って。今日も、そういえば誰がカラオケ代払ってくれたんだろう? という話になるかなとワクワクしていたのに、誰も言ってくれなかった」と会場の観客の前でアピールをするムロだったが、全員に「そうだったの!?」といわれ、まったく気づかれてなかった様子。鎌苅からは「小さいよ!」とツッコミを受ける始末のムロだったが、現場のムードメーカーとして親しまれていたようだ。及川監督も「スケジュールがタイトだったからこそ生まれた結束感が、映画のグルーブにつながっています。本当にみんな戦友だったし、撮影で死に掛けたからこそ、映画にチームワークが刻まれました。ぜひ2度、3度と観ていただけたらなと思います」と本作をアピールした。
本作は、日給200万円というモニター調査に集められたワケありの男たちの謎解きゲームを描く予測不能な脳内活性エンターテインメント。それぞれの思惑が複雑に絡み合う先の読めない展開に、最後まで振り回されること必至だ。(取材・文:壬生智裕)
映画『シャッフル』は10月22日よりシネマート新宿ほか全国順次公開