マドンナ、期待の監督作が手厳しい批評を受けて再編集へ
マドンナが監督した新作映画『ダブリュ.イー.(原題)/ W.E.』が、批評家からの酷評を受け、12月の公開を前に再編集される可能性が出てきた。英米の新聞が報じている。
この作品は、イギリスの一大王室スキャンダルと言われたエドワード8世とアメリカ人女性ウォリス・シンプソンの不倫を題材にしたドラマ。愛のために王位を捨てたエドワード8世と、王室から決して認められることのなかったウォリスの物語に共感したマドンナが、自らメガホンをとって作った期待作だ。先日行われたベネチア国際映画祭やトロント国際映画祭などで完成作品として公開されたが、批評家からはイマイチの評価。英ガーディアン紙では「間が抜けた作品。自分をクジャクと勘違いしている七面鳥のような映画。なんと馬鹿らしく得意げに見せた映画なのか。マドンナの初監督作としては悲惨な出来栄え。乱雑なディレクションは、監督とは言いがたい」とかなり手厳しい酷評を受けている。
こうした事態を受けてか、マドンナはこの映画の再び編集室へと持ち帰り切りなおしをするつもりであるという。英デイリー・メール紙や米ニューヨーク・ポスト紙では、おそらく10分ほど短くカットされるだろうと報じている。マドンナはベネチア国際映画祭の際には、デイリー・メール紙の記者に対し「あちこち修正が必要だと思うし、まだ途中の状態といえるかもしれないわね」と語っており、さらなる練り直しを決めたようだ。(竹内エミコ)