今最も注目されている若手俳優の一人、クリス・エヴァンスを直撃!医療業界の腐敗を暴く弁護士の実話について語る!
映画『サンシャイン2057』や『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』などに出演し、今最も注目されている若手俳優の一人、クリス・エヴァンスが、新作『パンクチャー(原題)/ Puncture』について語った。
クリス・エヴァンス出演映画『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』写真ギャラリー
同作は、薬物を使用しながらも敏腕弁護士として活躍していたマイク・ワイス(クリス・エヴァンス)が、パートナーのポール・ダンジガー(マーク・カッセン)とともに、汚染された注射針から病気をうつされたナース(ヴァネッサ・ショー)の事件にかかわったことで、背後で操る政府の陰謀に気付き、医療業界の腐敗を暴いていくという実話を基にしたシリアスなドラマ作品。さらに裁判を通して、安全注射器がなぜ医療業界ですぐに扱われなかったかをひも解いている点にも注目だ。監督は、兄弟のアダム&マーク・カッセンで、マークはポール役としても出演している。この他に映画『ターミネーター』のマイケル・ビーンやテレビドラマ「Lost」のブレット・カレンも出演している。
クリスは、実際のマイクのパートナーであったポール・ダンジガーから話を聞いてみて「確かにマイクはドラッグ中毒者ではあったが、それ以上のものがあったんだ。僕はマイクを演じるために、ポールだけでなくマイクの家族や友人、そして仕事仲間にも話を聞いたが、その誰もが(マイクは)最もスマートな人物だ答えていたくらいなんだ。だが、これほどスマートだと孤独や利己主義だったりして、人をすぐに判断してしまうことも無意識にしていたりもしたそうだ」とクリスは異色の弁護士を演じる上で、あらゆる角度からその人物像をとらえようとしていたようだ。
残念なことにマイクはすでにこの世を去っているが、マイクの死について映画内では事故死、殺害死ともとれる解釈をしていることについて「実は、彼のことを親しく知る人たちの意見を取り入れたからなんだ。それにマイクの家族の中には、殺害されたと思っている人物もいる。だが、実際には殺害されたという証拠は一つも残っていないんだ」とクリスは教えてくれ、さらにこの映画の重要性は、腐敗した医療業界を世間に知ってもらうことで、マイクの死が事故死か殺害死であったかを追及することではないとしている。
マイクの家族の反応については「すごくマイクの家族は感情的になっていたと思う。自分の子どものストーリーが語られるだけでなく、亡くなっている息子の話だから余計に衝撃的なものになったと思うんだ」と家族のことを考え言葉を選択しながら話した。
映画は、医療業界でいかに安全注射器が重要であるか訴えるだけでなく、アフリカでのAIDS患者が増えた理由の一つに、注射針の再利用によるものが多いとされている。そのため、マイクとポールの行動がどれだけの命を救ったかわからない!
最後にクリスは次回作について「今のところ、映画『ザ・アヴェンジャーズ(原題) / The Avengers』の撮影は3週間前に終えたばかりだ。そして映画『ホワッツ・ユア・ナンバー?(原題) / What's Your Number?』は、この『パンクチャー(原題) / Puncture』の1週間後に公開されることになっているよ」と話してくれた。日本でも、『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』が10月に公開され、今後ぜひ注目すべき俳優になりそうだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)