堺雅人、イグアナのような役者になりたい!?宮崎あおいと共演の映画『ツレうつ』はイグアナを支点にした映画に!
映画『ツレがうつになりまして。』で、NHK大河ドラマ「篤姫」以来2度目の夫婦役を務めた宮崎あおいと堺雅人が、イグアナとの共演を振り返った。細川貂々のコミックエッセイを、映画『半落ち』の佐々部清監督が映画化した本作は、突然うつ病と診断されてしまった堺演じる夫を、宮崎演じる妻が支えながら二人で歩んでいく姿を描いた作品。「俳優の考え方の一つに、自分の役を動物に例えると何だろう? という思考パターンがあるんです」と話す堺は、今回演じた幹男はイグアナだと断言。「ああいう役者になりたいって思いました」と告白した。
イグアナとの共演に、最初は「触れるかな?」「抱っこするシーンがあるんだけど大丈夫かな?」と不安もあったことを告白する宮崎。「でも、実際に会ってみたらほんとにかわいくて! 動かないし、かまないし、なのに本番になると急に動き出してお芝居をするんです。堺さんとも『すごい! イグは天才だね!』って癒やされました」とイグアナとの共演を楽しんだことを振り返る。一方の堺は、「揺れ動く夫(幹男)がいて、もう一方では妻(晴子)も妻なりに揺れ動いていて、そしてその真ん中に一見動かないイグアナがいるという、イグを支点にした構図が面白い」と本作が、イグアナを支点とした映画になっていることに言及。「イグは動かないものの象徴なんですよね。動く子犬とかだったら全然違うイメージ(の夫婦)になっていたと思う」と本作にとってイグアナが大切な存在になっていたことを語った。
うつ病というともすれば暗くなりがちな題材を扱っていながら、夫婦の温かな愛が印象的な映画『ツレがうつになりまして。』。二人の話によると、イグアナの存在も、映画を温かな作品に仕上げるのに、大きく貢献していた様子。は虫類は苦手で、撮影中もイグアナにはちょっと触れる程度だったという佐々部監督も、「イグの名演技は助演男優賞ものだ」と大絶賛していたという。(編集部・島村幸恵)
映画『ツレがうつになりまして。』は10月8日全国公開