ビートたけし、四半世紀ぶりに高倉健と共演!草なぎ剛、綾瀬はるかも健さんと初共演決定!『あなたへ』豪華キャストが明らかに!
高倉健が6年ぶりに銀幕復帰することで話題の映画『あなたへ』のキャストが発表され、田中裕子、佐藤浩市、大滝秀治、ビートたけしが出演するほか、草なぎ剛、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、長塚京三、原田美枝子、浅野忠信が高倉と初共演を果たすことがわかった。高倉と20本目のタッグ(チャン・イーモウ監督との共作『単騎、千里を走る。』も含む)となる降旗康男監督がメガホンを取る本作。かねてから「降旗監督との仕事を今の俳優さんたちに1本でも多く、経験させたい」との思いがあったという高倉は、そろった顔ぶれに「個性あふれるすてきな俳優の皆さんと共演できることをとても幸せに思います。お一人お一人との出会いを大切にしながら、お芝居を通い合わせることを楽しみにしています」とコメントを寄せている。
高倉演じる富山刑務所の指導技官・倉島英二が、愛した亡き妻の生前の真意を知るために九州まで車で旅をするというストーリーの本作。1985年公開の映画『夜叉』、2001年公開の映画『ホタル』と2度の共演経験のある田中は、英二の妻・洋子役に。富山刑務所の総務部長・塚本和夫とその妻・久美子には、それぞれ初共演の長塚、原田がふんすることが発表された。そして、そのほかのキャストたちが演じるのは、英二が九州までの旅路で出会う人々。イカ飯の販売員・南原慎一、田宮裕司には、1983年公開の映画『南極物語』以来約30年ぶりの高倉との共演となる佐藤、初共演の草なぎがふんし、食堂を営む濱崎多恵子、奈緒子の母娘には余と綾瀬が。浅野が警察官として、ビートたけしは自称・元中学校教師の杉野輝夫として、英二の旅路に彩りを添える。
「『夜叉』以来、四半世紀ぶりに高倉健さんと一緒にお仕事できるということで、とても楽しみにしております」と再共演の喜びを語るビートたけし。そのほかの再共演組も、「1985年の『夜叉』、2001年の『ホタル』、そして今年『あなたへ』で、降旗監督のもと高倉さんと共演させていただけることを心からうれしく思います」(田中)、「約30年ぶりに高倉さんとご一緒できることの喜びと緊張に、交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなりそうです。なんだ小僧のときと何にも変わってないじゃないか、と思われぬよう現場を努めさせていただきます!」(佐藤)、「大事な仕事です。周りの方々にやっかいをかけずに無事に終わりたいです」(大滝)と鼻息が荒い。
初共演組の喜びもひとしおで、草なぎは「高倉健さんをはじめ、素晴らしい役者さんたちとお芝居をご一緒できることが今からとても幸せで、ワクワクドキドキしています。一生懸命、がんばります!!」とコメント。余は「仕事をする前から、こんなにワクワクすることはめったにありません。高倉健さんとお仕事をするということは、俳優にとって刺激的なことです。心を込めて、撮影に臨もうと思います」と語り、綾瀬は「先輩方にご迷惑をかけぬよう、主人公、そして観客のみなさまにほっこりするような気持ちを伝えられるように、一生懸命与えていただいた役を演じたいです。高倉健さんとはまだお会いしていませんが、よろしくお願いします」。三浦は「この映画にかかわることができ、大変光栄です。作品の中に生きる一人の人物になれるよう全力で臨みたいと思います」と意気込みを語った。「ご一緒できる『その日』が、こんなに早く来ようとは……。まるで夢のようです」と素直な思いを語る長塚に、原田も「ご一緒するシーンは少ないのですが、大先輩でありあこがれの大スター高倉健さんと共演できることになり、とてもうれしいです」と喜びを隠せない様子。浅野は「今回、この作品に参加でき、とてもうれしいです。今の自分の出せるだけの力を出して役に取り組ませていただきます」と意欲を見せた。
7日にクランクインした本作では、北陸から九州まで総距離1,200キロの旅を、11月中旬までかけて撮影していく予定。綾瀬が「脚本を読み、主人公が旅をする中で様々な人と出会い、さみしい心に少しほっこりと温もりを感じるような物語です」と表現する本作を、草なぎは「ご覧になって下さった皆さんに気持ちが伝わる映画にしたいです」と語っている。高倉健演じる男が日本を横断し、日本映画界を代表する豪華キャストたちの演じる個性豊かなキャラクターたちに出会いながら、最愛の人の愛情の深さを知るまでを描いた『あなたへ』は、3月11日の東日本大震災以降、人と人とのきずなを改めて考えさせられたわたしたち日本人に、温かな感動を届けてくれることだろう。(編集部・島村幸恵)
映画『あなたへ』は2012年秋全国公開