AKB48、今年の「NHK紅白歌合戦」の紅白応援隊に就任!「歌うことで、元気や笑顔を届けられたら」
6日、渋谷のNHK放送センターで「第62回NHK紅白歌合戦」紅白応援隊発表会見が行われ、今年の応援隊に決定したAKB48とテリー伊藤が、12月31日の本番に向けて、意気込みを語った。
2007年の第58回NHK紅白歌合戦から活動を開始し、今年が5回目となる「紅白応援隊」は、さまざまな放送やイベント、取材会などを通じて幅広く「紅白歌合戦」をPRしていくことになる。この日の会見には、テリー伊藤と共に、AKB48から前田敦子、大島優子、柏木由紀、篠田麻里子、渡辺麻友、小嶋陽菜、高橋みなみ、板野友美、指原莉乃、宮澤佐江、高城亜樹、北原里英、峯岸みなみ、河西智美、佐藤亜美菜、横山由依の16名が参加した。
今年の応援隊の選考理由として、NHKでは「大晦日までのPR関連番組や、番組ホームページなどを通じて、幅広い年齢層に紅白の魅力を伝えていただける皆さんに紅白応援隊をお願いしました」とコメント。今回、紅白応援隊へ初の抜てきとなるAKB48については、「社会現象ともいえる話題を1年中振りまいたAKB48の皆さんには、若者を中心に幅広い年齢層に紅白をアピールしていただきたいと思います。テレビはもちろん、パソコン、携帯電話などのデジタルメディアを通じても、紅白をPRしていただく予定です」と期待を寄せている。
会見に登場したテリーが「今年の紅白は特別な紅白なだと思っています」と切り出すと、力強くうなずくAKB48のメンバーたち。前田が「このような形で参加させてもらえるのをうれしく思っています。とにかく全力で応援して盛り上げたいと思います」と意気込みを語ると、この日、センターポジションに座っていた篠田も「テリーさんもおっしゃった通り、わたしたちにできるのは何かと考えて、元気をお伝えして、一年の締めくくりを新しいスタートにできたらいいなと思っています」と決意を語った。
また会見ではAKBメンバーに対して、紅白歌合戦に出場したときの思い出についての質問も。前田は「すっごくおぼえています!」と力強く回答。「みんなで泣きましたね。がんばってよかったと思って、本当にうれしかったです」とコメントすると、大島も「ちょうど紅白の知らせを聞いたのが、ファンの人もいたときで。ファンの方と一緒に感動を分かちえたので、うれしかったですね」と付け加えた。ところが、大島に「何か今日は話しづらそうな雰囲気ですね」と司会者からツッコミが。それを受けた大島の、「こんなときに言うことではないんですが……。ちょうど去年と同じ日になるのですが、親知らずを抜いてきました」という突然の告白に、会場は笑いに包まれた。
第62回NHK紅白歌合戦のテーマは「あしたを歌おう。」に決定。この言葉には、東日本大震災や台風被害などが起きた今年、被災した人々が自ら歌った歌、復興の歩みにエールを送った歌などから、改めて歌の力を感じさせられたことを通じ、「明るいあしたへの一歩を踏み出す前向きな紅白にしたい」という思いが込められているという。AKB48の面々は、まさに日本に元気を届ける役割を担う。会見の最後には、高橋が「今年は、歌手として出られるかまだわからないですが、わたしたちに何ができるのか。歌を歌うことで、元気や笑顔を、1年最後の日に届けられたらいいなと思います」と意気込みを語った。彼女たちの笑顔が、来年に向けた、明るい明日への一歩となることを期待したい。(取材・文:壬生智裕)
「第62回NHK紅白歌合戦」は、12月31日19時15分からNHK総合・ラジオ第1で放送予定