アンジェリーナ・ジョリー、国連大使の役割を拡大 アフガン難民問題で活動の可能性も
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で親善大使として活動を続けているアンジェリーナ・ジョリーが、その活動をさらに拡大し、より深く国連の仕事に従事する可能性があるという。
アンジェリーナ・ジョリー出演(声)映画『カンフー・パンダ2』写真ギャラリー
アンジーは2001年から10年もの間、国連親善大使として世界の難民キャンプを訪問するなど人道活動に従事してきたが、今回、年に一度開かれているUNHCRの会合に出席するためジュネーヴを訪れてスピーチを行い、難民への援助を続ける重要性について熱心に語った。スピーチの中では「アフリカの角」と呼ばれるエチオピア、エリトリア、ジブチ、ソマリア地区の難民の状態について触れ、「今後4ヶ月の間に、この地域では75万人もの人々が死の危険にさらされます。危険な命の数がこれほどまでに多いのは、今この時代の人道主義が危機にあるからです。こうした人々のために、私たちはより大きなスケールで動かなければなりません。栄養失調や飢饉が起きているときに私たちがどう反応するか、それこそが、NGOや政府、国際組織がこの地域で活動する意義を示すのです。これほど多くの人々の生死がかかっているのです」と語った。
会合後、アンジーはメディアに対し、今後どの地域でどのように活動するかなど詳細は語らず、「いくつかの国に注目しています。今後数週間の間に話し合いをして、よく調査し活動できるようにしたいと思っています」と述べるにとどまった。国連難民高等弁務官事務所もアンジーの新しい役割については確定していない、としているが、テレグラフ紙(電子版)では事務所関係者の話として、アンジーが今後アフガン難民の問題に取り組む可能性があるとしている。現在、パキスタンとイランに270万人ものアフガニスタン難民が暮らしており、この問題に取り組むことになれば、アンジーはアフガニスタン、パキスタン、イラン各政府と提携して活動することになるようだ。(竹内エミコ)