満島ひかり主演のNHK超大作ドラマ、那須でのロケが終了！「生命力にあふれたドラマになる」
NHK BSプレミアムで来年1月放送予定のドラマ「開拓者たち」の栃木県、那須における撮影が7日に終了し、主演の満島ひかりが、作品や那須の地への思いを語るメッセージを寄せた。
本作は、戦前から戦後の時代を舞台に、旧満州で過酷な生活を体験した4人の兄弟が、戦後の日本で新たな農地の開拓に挑む姿を追ったドキュメンタリードラマ。満島は、4兄弟の長女で、大陸の花嫁として旧満州に渡った主人公ハツを演じる。
撮影が終了した那須は、キャラクターが新たな開拓の地として求める、ドラマ上でも重要な場所。撮影を終え「那須はとても空の広い神秘的な場所でした」と那須の地をたたえた満島は、実際に開拓にあたり、現代の平和な時代からは想像できない体験をした人々から話を聞きながら、撮影に臨んでいたという。そして、「真摯（しんし）に誠実に向き合いながら演じなければと思ってやってきました」と役柄への思いをコメント。本作に参加し、かつて激動の時代を生きた開拓者がいたと知ることができたのが、何より大きかったようで、「いつも重いものを背負って演じたような気がします。 どの撮影の瞬間も必死でした。この地球に人間が生きていることを実感できる生命力にあふれたドラマになると思います」とメッセージを寄せた。
製作の開始以降、6月から10月まで、中国・天津や日本各地でおよそ4か月におよぶ撮影を行ってきた本作。制作統括を務めた、北川惠エグセクティブプロデューサーは、「東日本大震災によって、大勢の方々が長い避難生活を送り、原発事故の被害と格闘するという、未曾有の状況のなかで進められました」と撮影の日々を振り返り、「このドラマは、多くの苦難をたくましく乗り越え、生き抜いた人々の物語です。この物語が、大勢の方々の心に勇気の灯をともすことになればと願っています」と作品に込めた思いを語っている。
本作には、ハツを演じる満島のほか、ハツを支える弟・史郎役の石田卓也、開拓民を守るため軍に志願するもう一人の弟・金次を演じる綾野剛、看護師になる夢を追う妹・富枝役の山下リオ、そしてハツの夫・速男を演じる新井浩文らが出演。今後は、伊豆と北海道でのロケを行い、1月の放送開始を待つことになる。（編集部・入倉功一）
ドラマ「開拓者たち」は2012年1月よりBSプレミアムにて放送予定（全4回）