大統領候補の知事を演じたジョージ・クルーニー、現実世界の政界進出は無し
ジョージ・クルーニーが監督・出演・製作を務めた映画『ジ・イデス・オブ・マーチ(原題) / The Ides of March』がロンドン映画祭でプレミア上映され、本作でアメリカ大統領候補マイク・モリス役を演じたジョージが、現実世界での政治参加について会見で語った。
ジョージ・クルーニー出演映画『ラスト・ターゲット』写真ギャラリー
本作は、2004年のアメリカ民主党の大統領予備選挙を舞台にした政治サスペンス。ジョージは監督と製作、共同脚本とともに、候補者のひとりであるマイク・モリス知事を演じている。現実世界では国際問題などに精力的にかかわっているジョージだが、ロンドン映画祭の記者会見で、「僕は、多くの人がまだ政治的、社会的な良心を持っていた時代に育った。成長していくなかで、アメリカの歴史には大きな変化が起きたから、僕は常に、社会へ関心を持ち参加するよう育てられてきた。これからもそうあり続けるつもりだ」とコメント。一方で、政治家になる考えはないようで、「僕は今、スーダンのダルフール問題など、政治にかかわる社会問題に少し足を踏み入れることができる。こうした問題にかかわることができれば、それで満足だ。政治家として妥協する必要がないからね」と語った。これまでも度々、政界への進出をささやかれながら否定してきたジョージだが、政治家としてではなく、映画を通じて社会問題にかかわっていきたいと考えているようだ。
『ジ・イデス・オブ・マーチ(原題)』はロンドン映画祭でプレミア上映され、イギリスでは10月28日に公開される。(竹内エミコ)