行定勲『パレード』舞台化!山本裕典がトイレでの大失敗話を告白…イケメンらしからぬ「音」?
行定勲監督がメガホンを取り2010年に公開された映画『パレード』の舞台版製作発表会見が26日に都内で行われ、出演者の山本裕典、本仮屋ユイカ、原田夏希、竹内寿、福士誠治、そして舞台版でも演出を務める行定監督が出席。一同は本作の設定であるルームシェアにちなんだ爆笑トークを繰り広げた。
ルームシェアをする若者たち、という設定の本作を通して伝えたいことを聞かれた山本は「何て言えばいいんだろう……」としばし考え込む。そして隣に座る福士を例に出し「例えば福士君の口臭がにおったとしても、僕は決して言えないし言わない。『パレード』はその極限の状態だと……」と必死にまとめようとするが、話の着地点を見失ってしまったようでしどろもどろに。取り残された形になった福士は「おれ、口臭だけになっちゃってるよ」とポツリとぼやき、山本は「例えが悪過ぎた。言わなきゃよかった」と肩をすぼめていた。そして自身のルームシェア願望についてはあまりないようで「友達の家でおなかが痛くなり、トイレで大きい方をしていたら結構な音が鳴ってしまった。『聞かれてないかな』と思いながら戻ったら、大爆笑されました」というイケメン俳優らしからぬエピソードを告白。「だからルームシェアはいいかな」と苦笑していた。
一方、ルームシェアに前向きだったのは本仮屋で、一緒に住みたい芸能人として「宮川大助・花子の花子さんと一緒に住みたいです!」と満面の笑顔。「花子さんのラジオ番組に少しだけおじゃましたことがあるのですが、すごく楽しかった。わたしは関西弁が大好きですし、しゃべりのスキルを磨きたいです!」とまさかの弟子入り志願(?)発言をしたが、「(ルームシェアは)大助さんはちょっと……花子さんオンリーでお願いします」と乙女らしさを見せていた。
そんな一同のやり取りに終始笑顔を見せていた行定監督だったが、作品の話になると表情が引き締まる。「映画『パレード』は自分の集大成で、あの映画の中でやれたことはとても奥深い。演劇化すると聞いたとき、他人に演出をされたくないという思いがあった」と作品への思い入れを口にし、「自分で作った映画版を裏切ろうというのがテーマ。ギリギリ退屈しそうで退屈しない芝居にしたい。非日常の空間を観客が覗き見するような作品になっていれば」と意欲をのぞかせていた。
「パレード」は都内のマンションでルームシェアをしている4人の男女のもとへ、公園で男娼(だんしょう)をしている少年がやって来て一緒に暮らすことになる。同時期に近所で連続暴行事件が起こり始め、4人がそれぞれ抱えていた問題も少しずつ明らかになり、その日々に少しずつ変化が表れていく。(肥沼和之)
舞台「パレード」は2012年1月16日~1月29日まで天王洲銀河劇場にて上演