阿部寛、教え子ガッキーの成長に目を細める!三浦貴大も「彼女役がこんなにかわいくて恐縮です」と大絶賛!!
28日、映画『麒麟の翼』の製作報告会がグランドハイアット東京にて行われ、主演の阿部寛、新垣結衣、溝端淳平、田中麗奈、松坂桃李、三浦貴大、菅田将暉、土井裕泰監督が出席。今作が本格ミステリー初挑戦となった新垣は、テレビドラマ「ドラゴン桜」以来6年ぶりの共演となる阿部から「本当に芝居が上手になった」としみじみ言われたほか、恋人役の三浦からは「僕の彼女役の方が、こんなにかわいくて恐縮です」などと男性キャストから口々に褒められて照れ笑いを浮かべていた。
本作は、昨年4月から6月まで放送された東野圭吾原作、阿部寛主演のテレビドラマ「新参者」を映画化したミステリー。「新参者」で阿部が演じた刑事・加賀恭一郎が登場する東野の小説は、“加賀恭一郎シリーズ”と呼ばれ、9作品累計で837万部を突破する大人気シリーズとなっている。今年1月に放送されたスペシャルドラマ「赤い指」に続き、今回実写化されスクリーンで描かれるのは、今年3月に発売された最新作「麒麟の翼」。東京・日本橋の翼のある麒麟像の下で胸にナイフが刺さった男性の遺体が発見され、阿部演じる加賀が事件解決に挑んでいく。
テレビドラマに引き続いて主演を務める阿部は、「家族というのは、お互いのことを思っていても、歯車がずれてなかなか思いが伝わらなかったりすることが多々ある。今作ではそれをテーマにした事件が起きて、加賀が解決していく。キャストの皆さんが本気でこの作品に取り組んでくれて感謝しています。素晴らしいミステリーができました」と自信の表情で語った。そして、久しぶりの共演となる新垣について、「本当にすっかり立派に成長されて。親の気持ちです(笑)。久しぶりに共演したけど、本当に芝居も上手になった。難しい役どころだったと思うけど、それを繊細に、いい緊張感を持ってやってくださっていた」とその成長ぶりに目を細めていた。
一方、容疑者の恋人・中原香織役を演じた新垣は、阿部について「(自分を)覚えていてくださったことがうれしい」と売れっ子らしからぬ謙虚なコメント。さらに、恋人役の三浦から「僕の彼女役が、こんなにかわいくて恐縮です。劇中で、新垣さん演じる彼女から『もっとちゃんとしてよ!』と言われるシーンがあるのですが、本当に心に刺さって一週間くらい立ち直れませんでした」とユーモラスにコメントされ、照れ笑いを浮かべていた。そして本作については、「謎を解いていく、主人公の加賀さんのセリフにはぎくっとしたり、ぐっとくるようなところがたくさんあります。謎を解けば解くほど、その絡まっていた糸がほどけていくと、それは人を思っているきずなの糸だとわかる。その糸が最後には一つになって、温かいものを残してくれる作品です」と真摯(しんし)な表情でアピールしていた。
『麒麟の翼』はベストセラー作家・東野圭吾による“人の心の謎を解く名刑事”加賀恭一郎シリーズの小説を、映画『いま、会いにゆきます』『ハナミズキ』の土井裕泰監督がメガホンを取って映画化した作品。殺人事件の被害者・青柳武明を中井貴一、主人公・加賀の大学時代の後輩で雑誌記者・青山亜美を黒木メイサが演じるほか、山崎努、劇団ひとり、竹富聖花、山崎賢人、聖也など豪華キャストが脇を固めている。(古河優)
映画『麒麟の翼』は2012年1月28日より全国公開