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「カイジ」原作者が「ざわ…ざわ…」の由来を明かす!

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福本伸行
福本伸行

 映画『カイジ2~人生奪回ゲーム~』で、脚本にも初挑戦した原作の福本伸行が、作品に登場する「ざわ…ざわ…」の擬音の由来やギャンブルの魅力を明かした。福本は、ファンの間で一人歩きし、インターネット上にもよく用いられるようになった「ざわ…ざわ…」の表現について、「『天 天和通りの快男児』(1989年から2002年まで「近代麻雀ゴールド」にて連載された麻雀漫画)辺りから牌を切ったときの表現に使い始めたんです。後ろで勝負を見ているギャラリーが、『何であの牌が通るんだ!?』ってざわざわしている心理描写で」ともともとは背景に臨場感を出すために使用した、文字通り“ざわざわしている人々”の表現だったことを明かした。

映画『カイジ2~人生奪回ゲーム~』写真ギャラリー

 「それから誰もいないのにざわざわしちゃうっていう感じを表現するために使い出したら、福本が本家みたいになって、いつのまにか専売特許のようになった」と語り、「おれにはうれしいんだけど、普通の日本語だよ。おれが作った言葉ではないよ(笑)」と謙遜(けんそん)した。そんな福本が手掛けた「カイジ」シリーズは、1996年から現在に至るまで連載が続く大人気シリーズへと成長したが、福本はそこに至るまで苦労や決断の連続だったことを明かし、人生をギャンブルに例えると、「高校を出て就職したけど、漫画家になると決めて3か月で会社を辞めて、持ち込みをしてかざま鋭二先生のところにアシスタントにいったとき」が一番の勝負どころだったっと振り返った。

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 『カイジ2~人生奪回ゲーム~』は、原作でも人気の高いエピソード「欲望の沼」をメインに、カイジたちが命懸けのゲームに挑む姿を描いた作品。本作に脚本としても参加し、新たなゲーム「姫と奴隷」を登場させた福本は、本作の完成披露会見に登場した2億円の札束を見て、新しいギャンブルを思いついたとニヤリ。「いずれは使おうと思っているので今は言えないな」とそれについては明かしてくれなかったが、夢を追う若者たちに向け、「自分の人生は自分しか救う人がいない。人生に不遇を感じて不満ばかり言っても何も変わらない。不幸なところからでも自分で前に向かっていくしかないっ!」と熱いエールを送った。主人公カイジ役の藤原竜也をはじめとした豪華共演陣のほか、前作に続きカメオ出演をしている福本にも注目の本作。まずは本作を楽しんで、福本が2億円の札束を見て思い付いたというギャンブルが日の目を見るときを待ち望みたい。(取材・文:中村好伸)

映画『カイジ2~人生奪回ゲーム~』は11月5日より全国公開

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