『死霊のはらわた』リメイクのストーリーは、オリジナルとまったく一緒!? 驚きのない内容に不安の声も……
サム・ライミ監督の出世作にして根強い支持を集めるホラー映画『死霊のはらわた』リメイク企画のプロットを、ホラー映画専門サイトBLOODY DISGUSTINGなどが報じ、オリジナルと代わり映えのしないその内容に不安の声が上がっているようだ。
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『死霊のはらわた』はライミ監督が監督・脚本・製作総指揮を務めた1983年の作品。強烈な残虐描写とスピーディーなカメラワーク、ブルース・キャンベル演じる主人公アッシュの存在感などが熱狂的なファンを獲得し、3作目まで続編が作られた。今でこそハリウッドの映画・テレビ界のヒットメーカーとして名をはせるライミ監督だが、映画『スパイダーマン』などのメジャー作品でも、本作を思い起こさせるようなパワフルな演出は健在で、まさにライミ監督のルーツ的な作品ともいえる。
そんな本作のリメイク企画では、新人のフェデリコ・アルヴァレズがメガホンを取り、『JUNO/ジュノ』『ジェニファーズ・ボディ』のディアブロ・コディが脚本のリライトを手掛けると報じられていた。そして、このたびBLOODY DISGUSTINGがそのあらすじを報じたが、その内容は「5人の20代の若者が人里離れた森の中の小屋で『死者の書』を発見、眠っていた悪魔を呼び覚ましてしまう……」といったもので、一作目とまったくといっていいほど同じ内容。今回若者たちがキャビンを訪れる理由が、麻薬中毒の友人の治療のために訪れるという違いがあるだけとしている。
デトロイトでキャスティングが始まり、ミシガン州で撮影される可能性が高いともいわれており、ほぼオリジナルをなぞることになりそうなこのリメイク。ただ、カメオ出演が報じられているブルースは、本作にアッシュというキャラクターは登場しないと発言している。アルヴァレズ監督とディアブロが、熱狂的なファンを満足させる作品を完成させることができるのかは、まだ判明していない新たなキャストから、アッシュのような、強烈なキャラクターを誕生させることができるかがポイントとなりそうだ。(編集部・入倉功一)