上野樹里・松山ケンイチ、大河ドラマバトンタッチ式!NHK制作さんへの不満ぶちまけ?
6日、NHK放送センターにて、毎年恒例となっている「大河ドラマ 主役バトンタッチ式」が行われ、現在放送中の「江~姫たちの戦国~」で主演を務める上野樹里と、来年1月8日からスタートする「平 清盛」の松山ケンイチが出席。大役を担うことになった松山は「大河は50年続いている伝統的ある作品。勇気、元気、前向きな気持ちを与えられるようにがんばります」と抱負を語った。
25歳の上野から26歳の松山へのバトンタッチ。同世代の先輩・上野から松山へ「ありとあらゆる健康に良いことを、役者陣で情報交換して、メンタルを含めた体調管理をしっかりしていました」と長丁場を乗り切る心構えが伝授されると、松山は「そうですよね。体調管理は大切ですね。その意味でも、現場が押さないこと。これが一番大事ですね。朝4時までとか撮影してちゃだめですね、スタッフさん、一緒にがんばりましょう!」と発言。松山の自虐的な発言に、番組スタッフ、報道陣は爆笑。そんな松山に「いや~(大河の撮影の)時間は読めませんよ。周りの役者さんたちで主張していかないと」と上野はにやり。松山の不安そうな表情が印象的だった。
そして1年間という長い撮影を乗り切るためにはチームワークも大切だといい「本番でいかに集中していい演技をするかというのが大切ですね。そのために、控え室では手作りご飯を持ち合ったり、(それぞれ役者が)差し入れをしたりして盛り上げていました」と上野が指南。さらに「(NHKは)制作さんからのお菓子の差し入れがないんですよね」とチクリ。すると困り顔の(「江」の制作統括)屋敷プロデューサーが「大切な受信料からお菓子を買ってはだめですからね」と裏事情を語るシーンも。
また、バトンタッチ式恒例となっている、それぞれのドラマの舞台となる地域の名産品交換では、上野からは江たちが幼少期を過ごした越前・北庄の名産「越前ガニ」が、松山からは平清盛の舞台地の一つとなっている広島県・熊野町の名産品「熊野筆」が贈られた。
最後に上野が「いよいよ『江』もあと4回となりました。夫婦の愛と絆、母として、妻として戦国を江がどう生き抜いていくか、ぜひ楽しみにしてください」と「江~姫たちの戦国~」の見どころを語ると、松山も「今回の作品のテーマの一つに“生きることに夢中になってみよう”とうものがある。震災などで大変な状況は続くので、そんな部分をたくさんの人に観ていただけたらうれしいです」と力強く抱負を語った。
「平 清盛」は、平安末期、王家の後継争いによって混迷を極めていた中、瀬戸内の海賊退治によって貴族社会にその存在感を示すようになっていた伊勢平氏から登場した平清盛の生涯を描いた壮大な歴史物語。主演の平清盛に松山ケンイチ、清盛の養父・忠盛に中井貴一など実力派俳優が名を連ねる役者陣の演技にも注目だ。(磯部正和)
大河ドラマ「平 清盛」は2012年1月8日より放送開始