アウンサンスーチーさんからリュック・ベッソン監督へ手紙で感謝の意
ミャンマーの民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんの姿を描く映画『ザ・レディー(原題) / The Lady』で、リュック・ベッソン監督あてにスーチーさんから手紙が届き、感謝の意を伝えている。オーストラリアのヘラルド・サン紙が報じた。
この作品は、長年の間ミャンマー軍事政権によって自宅軟禁状態におかれたスーチーさんの姿を描くもので、スーチーさん役をミシェル・ヨーが演じている。9月にはトロント国際映画祭で、また10月にはロンドン映画祭でも上映された。
ベッソン監督は、本作の製作のために秘密のルートを通じてスーチーさんと何度か手紙のやり取りをし、実際にスーチーさんにも面会。映画の一部はミャンマー国内でゲリラ撮影し、旅行者として手持ちカメラを回し、時にはすぐ近くに軍の兵士たちがいることもあったという。手紙のひとつには、スーチーさんからこの映画について「私の国に光を当てるものです。感謝しています」と述べられていた。また、スーチーさんはまだ本作を見ていないが、「勇気が出たら見たいと思う」と語ったそう。
スーチーさんには、主演のミシェルもミャンマーで面会したが、その後軍事政権によって強制的に国外退去させられた。(竹内エミコ)