ロバート・デ・ニーロ、「史上最大の詐欺犯」バーナード・マドフ役へ
ロバート・デ・ニーロが、投資会社の会長で巨額の詐欺事件の犯人として2008年に逮捕されたバーナード・マドフ役を演じることになった。
マドフは株式市場ナスダックの元会長も務めた経済界の大物。しかし、自身の立ち上げた投資会社では毎年10%の高利回りをうたって投資家から資金を集め、その資金を運用せず顧客への配当に当てて損失を隠す「ポンジ・スキーム」という手口を使い、約30年にわたって顧客を騙し続けた。被害総額は500億ドル(2008年当時で約5兆円)以上にもおよび、これによりマドフはアメリカ金融界における「史上最大の詐欺犯」と呼ばれることとなった。
ハリウッド・リポーター紙によると、本作はマドフ一家について書かれたローリー・サンデルの著書「Truth and Consequences: Life Inside the Madoff Family」をもとにするほか、ダイアン・エンリケのベストセラー本「The Wizard of Lies: Bernie Madoff and the Death of Trust」も使われる予定だという。映画は、HBOのテレビ映画としてデ・ニーロ自身の製作会社であるトライベッカ社が製作する。(竹内エミコ)