沖縄で大ブレイク中!「琉神マブヤー」東京に初上陸!映画も公開で2012年は全国のヒーローへ!
特撮TVヒーローとして沖縄で大ブームを巻き起こしている「琉神マブヤー」、その魅力を舞台で伝えるヒーローショーが「GO!GO!琉神マブヤーショー~TOKYO SPECIAL~」と銘打たれ、20日に渋谷公会堂で行われた。沖縄では老若男女を問わない人気キャラクターとなっているマブヤーだが、ヒーローショーは今回が東京初上陸。来年1月には映画版の公開も決まり、全国的人気を獲得しつつあるマブヤーの笑いとメッセージあふれる熱演がステージで繰り広げられた。
「琉神マブヤー」は2008年10月から沖縄で放送がスタートした特撮TVシリーズ。海の向こうの理想郷・ニライカナイからやってきたマブイ(魂)の戦士・琉神マブヤーと、悪の軍団マジムンとの戦いを描いている。そう聞くと通常のヒーローものと何ら変わりなく思えるが、マブヤーは琉球空手の神髄である「空手に先手なし」、沖縄に伝わる「ちむぐくる(相手への思いやり)」にのっとって、相手をこらしめることこそあっても命は奪わない。沖縄の精神「許し」を持った、真のヒーローであるのだ。
沖縄ではTVシリーズがすでに3シーズン目に入り、10月29日から沖縄先行公開された映画『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』は沖縄での邦画実写動員数の新記録を樹立。ヒーローショーは2010年の1年間で実に235回行われ、毎回1,000人以上を動員するなど、数々の逸話を打ち立てている。
映画版を前にいち早くお披露目となったこの日のヒーローショーでは、「東京は寒すぎる」「マブヤーはドン・キホーテへ買い物に行ってるから、今日は来ない」といったアドリブで悪役たちが存分に笑わせたあと、中盤でいよいよマブヤーが登場。司会者たちによりあらかじめ変身ポーズや掛け声がレクチャーされており、東京初上陸でありながら全くそれを感じさせない大歓声に包まれていた。
また、マブヤーたちキャラクターショーの前には沖縄民謡も歌手によって披露され、音楽が大事にされていることもマブヤーショーの特徴の一つ。このようにヒーローショーの形を取りながら、沖縄の心と文化を伝える内容ともなっている。最後には主題歌を歌うディアマンテスのアルベルト城間が登場して全員で主題歌を熱唱。終演後にはカーテンコールも起こり、確実に東京での人気拡大を予見させる内容であった。(取材・文:長谷川亮)
映画『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』場面写真
映画『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』は2012年1月7日より全国公開