『未来世紀ブラジル』が初ブルーレイ化!ファン待望の超高画質ハイビジョン映像!
日本では1986年に公開されて以降、今に至るまでカルト的人気を誇っている映画『未来世紀ブラジル』の初ブルーレイソフトが2012年2月に発売される。モンティ・パイソンのメンバーだったテリー・ギリアムが監督を務めた作品で、ギリアム監督ならではの鮮烈な視覚イメージが印象的な作品だ。
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『未来世紀ブラジル』はテリー・ギリアムが監督を務めた近未来SFで、情報統制社会をテーマにした作品。ジョナサン・プライスやロバート・デ・ニーロといった俳優が出演していることに加え、後の『12モンキーズ』『Dr.パルナサスの鏡』といった作品にも見られるギリアム監督ならではの強烈なビジュアルが印象的であり、現実と幻想の交錯を見事にスクリーンで表現することに成功している。『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』のトム・ストッパードが、ギリアム監督と共同で脚本を手掛けているのも見逃せないポイントだ。
今なおカルト的な人気を誇る本作だが、意外にもブルーレイ化は今回が初めて。超高画質ハイビジョン映像や高音質オーディオはもちろんのこと、DVDには収録されていなかった日本語吹き替え版を収録しているのもファンにはうれしいところ。ほかにも、冒頭シーンのみアメリカで公開されたバージョンを採用したスペシャル・カット版本編など、ファンにとってはまさに決定版ともいえる仕様になっている。
モンティ・パイソンとしての活動を含め、精力的にギリアムが活動していた1970年代から1980年代の時期に製作され、いまだにギリアムのキャリアを代表する作品といっても過言ではない本作。近年のギリアム監督はめっきり寡作になっただけでなく、『ロスト・イン・ラ・マンチャ』で描かれているような製作中断や、『Dr.パルナサスの鏡』の撮影半ばで主演のヒース・レジャーが亡くなるといった不運が続いていることもあってファンの期待に十全に応えられているとは言い難いだけに、今回のブルーレイ発売はファンにとって朗報に違いない。(編集部・福田麗)
ブルーレイ『未来世紀ブラジル』は2012年2月3日発売予定