実写映画『テルマエ・ロマエ』に竹内力、日本人役で出演決定!濃い顔だけど平たい顔族に
竹内力が、阿部寛が古代ローマ人を演じることで話題の映画『テルマエ・ロマエ』に出演することがわかった。阿部演じる古代ローマの浴場設計技師・ルシウスが、現代日本にタイムスリップし、現代日本の風呂のアイデアを、古代ローマに取り入れていくというストーリーの本作。阿部のほかにも、古代ローマ人役に、市村正親、北村一輝、宍戸開と顔の濃い俳優をそろえたことでも話題となった。阿部、市村、北村、宍戸に負けないくらい濃い顔を持つ竹内。当然、古代ローマ人役! と思いきや、本作では“平たい顔族”と称されてしまう日本人を演じるという。
竹内以外に平たい顔族を演じることが発表されていたのは、ヒロイン山越真実を演じる上戸彩と笹野高史のみ。「本当は濃い顔の竹内さんにはローマ人役で出演してもらいたかったんですが……」と本音をもらすプロデューサーは、「竹内さんは確かに顔が濃いと思われるかもしれませんが、“ジャパニーズなコワモテ”の代表格であり、それでいて温かみのある優しさを兼ね備えています。この役は絶対に竹内さんしかいないと思いました。“日本人的な顔立ちのキャスティングに徹する”というルールを違反したとしてでもです(笑)」と竹内の“平たい顔族”=日本人役への起用理由を語る。
本作で竹内が演じたのは、傷を負ったまま、現代の日本にタイムスリップしてきたルシウス(阿部寛)に湯治の素晴らしさを伝える、なぜか全身傷だらけのカタギには見えない日本人役。竹内は「日本人の代表とも言える“平たい顔族”に選ばれて非常に光栄です」と日本人役での出演に喜びのコメント。「各界の日本代表の獅子奮迅の活躍に触発され、精一杯お風呂につからせてもらいました!」と撮影を振り返り、「子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで観た後に元気になれる作品になっていると思います」と映画の仕上がりに自信を見せている。
『テルマエ・ロマエ』は、「マンガ大賞2010」「第14回手塚治虫文化賞短編賞」を受賞、現在刊行中の3巻までの累計発行部数500万部を超えるヤマザキマリの人気漫画を、テレビドラマ「電車男」「小早川伸木の恋」などでタッグを組んできた脚本家・武藤将吾と武内英樹監督が映画化。阿部、市村、北村、宍戸という古代ローマ人を演じるキャストに、上戸、笹野、そして竹内を加えた日本人を演じるキャスト、イタリア最大の映画撮影所・チネチッタにある巨大オープンセットで、現地のエキストラ1,000人を集めて行った撮影と、これまでの日本映画の常識を覆す布陣に、新たな日本映画の誕生を期待したい。(編集部・島村幸恵)
映画『テルマエ・ロマエ』は2012年全国公開予定