『スカーフェイス』のリメイク製作、いよいよ始動か
数か月前から伝えられている映画『スカーフェイス』のリメイク製作が、いよいよ本格的に始動するようだ。
デヴィッド・エアー監督作品、映画『フェイク シティ ある男のルール』写真ギャラリー
映画『トレーニングデイ』や『S.W.A.T.』の脚本家で、映画『フェイクシティ ある男のルール』ではメガホンも取ったデヴィッド・エアーがリメイク版の脚本家として雇われたと、ウェブサイトDeadline.comが伝えている。
『スカーフェイス』は、1932年にハワード・ホークスが監督した映画『暗黒街の顔役』を、ブライアン・デ・パルマが監督、オリヴァー・ストーンが脚本を手がけ、アル・パチーノを主演に迎えて1983年当時の現代風にリメイクしたもの。いずれもギャング映画のバイブル的作品だ。
「僕にとって、夢のような話だ。13歳で初めて(『暗黒街の顔役』を)観たとき、完全にノックアウトされたんだ」とエアーはDeadline.comに語っている。さらに、改めてオリジナル版とデ・パルマ&パチーノ版を注意深く観たというエアーは、「現代版にどうアレンジしようか、まだ熟考中だ。二作品に共通しているのは、特定の場所が舞台となっていること、容赦ない暴力が描かれていること、そして、主人公は人々に恐怖を与えながらも独自の道徳観に沿って行動しているという点だ。どちらも、当時の裏社会を忠実に描いているが、現代に置き換えると通用しない要素もある。単なる83年版のリメイクだけでは、筋が通らないよ」と、21世紀版を成立させるには、ひとひねりもふたひねりも必要となるだろう様子をうかがわせている。
エアーは、ジェイク・ギレンホールとマイケル・ペーニャ演じる二人のロサンゼルス市警察のバディムービー、『エンド・オブ・ウォッチ(原題) / End Of Watch』の監督と脚本を手がけており、完成し次第『スカーフェイス』リメイク版の脚本執筆に取り掛かるとのことだ。(鯨岡孝子)