由紀さおり、3度目のブレイクに「腰が抜けそう」 故・坂本九さんに思いをはせる場面も
米国の人気ジャズ・オーケストラPinkMartiniとコラボレーションしたアルバム「1969」が、米iTunesジャズ・チャートで1位、加iTunesチャート・ワールドミュージックで1位を獲得するなど世界を巻き込んだ異例のヒットを飛ばしている由紀さおりが、6日、渋谷JZ Bratにてジャズライブを開催し、3度目のブレイクについて語った。
1969年、「夜明けのスキャット」で150万枚のミリオンセラーとなる大ヒットを記録し、その後、1985年より姉の安田祥子と共に童謡&唱歌コンサートを開催し、2度目のブレイク。女優としても活躍し、45年以上にわたって芸能界で活躍している由紀。今回、PinkMartiniリーダーでピアニストのトーマス・M・ローダーデールが、中古レコード店で「夜明けのスキャット」を“ジャケ買い”したのがきっかけで、世界を巻き込んだ3度目のブレイクを迎えることになった。そんな偶然の重なりに、由紀は「43年歌ってきて、こういうチャンス、出来事に出会えて腰が抜けそうです。動画サイトやダウンロードなどで、世界は近くなったなと思います。音楽に国境はないんだなと実感しています。姉もとても喜んでくれています」とコメント。「SUKIYAKI」で世界的ヒットを飛ばした故・坂本九氏に思いをはせ、「坂本九さんが力を貸してくれたのかもしれませんね」と目を細めた。
由紀とPinkMartiniのコラボレーションしたアルバム「1969」は、日本語曲11曲、フランス語曲1曲という内容にもかかわらず、世界的なヒットを飛ばし、注目を集めている。「夜明けのスキャット」をはじめ、「ブルー・ライト・ヨコハマ」「真夜中のボサノバ」「さらば夏の日」などが収録されていいる。10月17日に英ロイヤル・アルバートホールにて7,000人の観客を前にライブを行った由紀。12月12日から20日まで、PinkMartiniと共に、ワシントン、ニューヨーク、ボストン、ポートランドの全米4か所で全6公演の海外ツアーも行う予定。由紀の今後の活躍にも期待が高まる。(編集部・島村幸恵)
由紀さおり&PinkMartini「1969」(税込み:3,000円)は発売中