今年も公開中の新作邦画がバリアフリー上映!『アントキノイノチ』『源氏物語 千年の謎』を字幕・副音声で
今月17日と18日、埼玉県内の映画館MOVIX川口とMOVIXさいたまで、現在公開中の映画『アントキノイノチ』と公開間近の『源氏物語 千年の謎』のバリアフリー上映が行われる、「バリアフリー鑑賞DAY」が設けられる。
バリアフリー上映される映画『アントキノイノチ』写真ギャラリー
公開中の新作映画をバリアフリー上映するという、めずらしいこの試みは、埼玉県が「第11回全国障害者芸術・文化祭 埼玉大会」の企画として行うもの。セリフや音の情報を、ストーリーの進行に合わせてスクリーンに字幕で表示、また、副音声による場面解説をFMラジオへ送信する、視覚や聴覚に障がいのある人でも映画を楽しめる上映となっている。
埼玉県では昨年と今年の初めにも、「映画館へ行こう! バリアフリー映画鑑賞会」と題して、ユネイテッド・シネマ浦和でバリアフリー上映を開催。『SPACE BATTLESHIP ヤマト』『武士の家計簿』『最後の忠臣蔵』『相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜』といった、各配給会社珠玉の話題作をバリアフリーで上映する初の試みとして話題となった。
このような字幕と副音声付き上映は、行われていないわけではないが、まだまだ少数。さらに今回は、昨年同様、公開中の新作映画をバリアフリー上映するという貴重な機会となる。ぜひ多くの人々が訪れ、障がいを持つ、持たないに関係なく、すべての人々が公開中の新作映画を楽しみ、話題とできる社会の実現につながることに期待したい。
期間中、MOVIX川口では『アントキノイノチ』、そしてMOVIXさいたまで『源氏物語 千年の謎』をそれぞれ上映。MOVIX川口では、17日に『アントキノイノチ』の瀬々敬久監督が舞台あいさつを行い、バリアフリー映画について語る予定。費用は映画鑑賞料金のみで、字幕や副音声の利用料は無料。障害者手帳の提示で障害者割引1,000円での鑑賞が可能で、付添の人も2名まで各1,000円となる。副音声については、『アントキノイノチ』が17日、『源氏物語 千年の謎』が18日のみとなるので、注意が必要だ。(編集部・入倉功一)
「バリアフリー鑑賞DAY」は12月17日と18日、MOVIX川口とMOVIXさいたまで開催(MOVIX川口では19日にも字幕付き上映あり)