岡本夏生が孤独死さえ覚悟した瞬間!? 自らの痛い入院経験を明かし、後悔せずに生きる方法を伝授!
バブル期にハイレグ・ボディコン姿で一世を風靡(ふうび)し、その後40代で見事復活を遂げた岡本夏生が、自身が胆石で入院した際に誰も見舞いに来ず、自分には将来孤独死が待っていると悟った過去を激白し、毎日を悔いなく生きるコツについて語った。
あまり考えたくはないけれど、「死」だけは万人に平等に訪れるというのがこの世の習い。岡本は「生まれた瞬間から人間はどんどん死に向かっているのだから、人生に迷っている暇なんてないのよ」と断言。そのために必要なのは、「行動力と生命力と決断力」で、電気を消した暗い部屋で「どうしよう!?」とやっていても、何も解決しないのだと諭す。
今はすっかり元気だが、彼女には以前胆石で入院した経験があるという。そんな岡本は、映画『私だけのハッピー・エンディング』を観た際、突然ガンを告知されたヒロイン・マーリー(ケイト・ハドソン)に昔の自分を重ね合わせたとか。自分にもマーリーと同じように、病気だとわかって初めて気付いたことがたくさんあったそうだ。その後、キャシー・ベイツ演じる母親や、ガエル・ガルシア・ベルナルふんする主治医の恋人に囲まれて過ごす彼女とは逆に、岡本にはたった一人の見舞客も来なかったらしい。「わたしには友達もいないということが判明したわけですね。そういうことも含めると、やはり自分には孤独死が待っているのでは……ということもハッキリしたわけですよ」とサバサバした様子。
日々死に向かってのカウントダウンが刻まれる中、「じゃあこれはあきらめよう、こっちは食らいついていこうというふうに決めていかないと!」と生きるための選択の大切さを熱く語る。「いつまでも迷ってばかりいては、誰かに『じゃあわたしがいただくわ!』みたいな感じで、持っていかれてしまうんだから、そうなる前に自分で決断をするべきなのよ」とのこと。人生に次はなく、今この瞬間は二度とやって来ないからこそ、自分に自信を持ち、自分のことを精いっぱい愛して、自分自身と健康を守れるのは自分しかいないということを胸に刻み、生きていくしかないのだと。
この映画のヒロインは、最期まで彼女を愛する人々に囲まれているが、かたや岡本はというと、「46年間『おひとり様』のクリスマスよ! 仕事の予定も何も入っていないわよ。今年はどうやって乗り切るのかこうご期待ですよ」とのこと。もしあと半年しか余命がないと思ったら、おのずと一番大切なものは見えてくるはず。一度シミュレーションをしてみると、きっと前向きに、後悔することのない人生が送れるはずだ。(文:平野敦子)
映画『私だけのハッピー・エンディング』は12月17日より新宿ピカデリーほか公開