ベルリン映画祭で渡部篤郎、クリスチャン・ベイル出演の南京事件を描いたチャン・イーモウ監督の問題作が上映!
第62回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門作品の一部が発表された。渡部篤郎が出演するチャン・イーモウ監督映画『ザ・フラワーズ・オブ・ウォー(英題)/ The Flowers of War』もコンペティション外として上映が決まった。
映画祭中、最も注目を集めるコンペティション部門には、金熊賞などを競うコンペティション対象作品のほかに、例年、数本の話題作が加えられる。これまでに金熊賞、ベネチア国際映画祭金獅子賞などを受賞してきた中国のイーモウ監督の新作『ザ・フラワーズ・オブ・ウォー(英題)/ The Flowers of War』は、その中の1本。コンペティション部門で、コンペティション外として上映される。本作は南京事件時に人々を救った聖職者という主人公をクリスチャン・ベイルが演じるもので、渡部のほか、小林成男、山中崇なども出演している。
そのほか、コンペティション部門では同じくコンペティション外としてトム・ハンクス、サンドラ・ブロックなどが出演するスティーブン・ダルドリー監督映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』なども上映される。また、ベルリナーレ・スペシャルとして、『ラストキング・オブ・スコットランド』などで知られるケヴィン・マクドナルド監督がレゲエの神様、ボブ・マーリィをテーマにしたドキュメンタリー映画『マーリィ(原題)/ Marley』や、ドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督の4作品からなるドキュメンタリー・シリーズのうちの1作となる映画『デス・ロウ(原題)/ Death Row』がワールド・プレミアを迎える。
第62回ベルリン国際映画祭は、来年2月9日から19日まで開催予定。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)