「刑事コジャック」ダン・フレイザーさんが死去 享年90歳
日本でも1970年代に放映されていた海外ドラマ「刑事コジャック」のフランク・マクニール役で知られるダン・フレイザーさんが、今月16日に心不全のためニューヨークで亡くなっていたことが明らかになった。享年90歳だった。
ハリウッド・リポーターの報道によると、現地時間18日、娘のスザンナ・フレイザーさんが、ダンさんの死去を発表。最期は自宅で静かに看取られたという。スザンナさんは父親について、「とても信頼できる、天性の役者でした」とのコメントを発表している。
1950年代からテレビを中心に活躍していたダンさんは、1970年代に刑事ドラマ「刑事コジャック」のフランク・マクニール役でブレイク。主人公テオ・コジャックの良き理解者を好演し、シリーズの人気を支えた。同時期、アメリカでは「刑事コロンボ」シリーズが人気を博していたが、推理ドラマとして娯楽性を前面に押し出した同作とは異なり、「刑事コジャック」は徹底的にリアルな描写が話題を呼び、テレビシリーズの放送終了後の1985年にはテレビ映画「新・刑事コジャック/ベラリス・ファイル」が制作されている。
2001年より全米で放映された刑事ドラマ「LAW & ORDER クリミナル・インテント」にもゲスト出演していることからも、ダンさんの出演した「刑事コジャック」シリーズが現代のドラマに与えた影響の大きさがうかがえる。今年は「刑事コロンボ」のピーター・フォークさんも亡くなり、当時の海外ドラマに親しんでいたファンには寂しい知らせが続いている。(編集部・福田麗)