堤幸彦監督絶賛のネクストブレイク俳優って?第32回ホリプロスカウトキャラバンでグランプリの足立梨花と大貫勇輔がHIV感染がテーマの朗読劇に!
堤幸彦監督が舞台演出を務めるリーディングドラマ「もしもキミが。-Last Christmas」に出演する大貫勇輔と足立梨花が、切ない純愛ラブストーリーを演じるにあたっての意気込みを語った。2009年4月、向井理、芦名星、石垣佑磨、木南晴夏、中尾明慶、佐津川愛美らによる初演から始まった本公演は、AKB48メンバー、EXILEメンバーなどによる公演を経て、今回で5度目を迎える。原作は、日本中の女子高生たちを号泣させた人気携帯小説。小学生のときの大けがのために行った輸血によってHIVに感染してしまった麻樹と、幼なじみの優基によるせつないラブストーリーを、「トリック」シリーズの堤幸彦監督の演出によって、映像、音楽、光が混然となった新感覚の朗読劇へと生まれ変わらせた。
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今回の舞台で麻樹を演じるのは、2007年の第32回ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを獲得し、その後もドラマ、バラエティー番組と活躍の場を広げる足立。一方の優基を演じるのは、近年、ダンサーとして注目を集め、2012年3月上演予定の舞台「キャバレー」では、藤原紀香演じるサリーの恋人クリフ役を演じることが決定している大貫。この二人にハロー!プロジェクトの人気アイドル真野恵里菜、EXILEの弟分GENERATIONS所属の白濱亜嵐を加えた四人の男女が、日替わりで出演する。
今回、堤監督と初タッグとなる大貫と足立は、初げいこで堤演出の洗礼を受けたという。「最初は本読みから入るかと思ったらいきなり立ちげいこから始まってビックリしたんです」と明かすのは、大貫。「今まで舞台って部分部分で、少しずつ作っていくものだと思っていたんですけど、堤監督は毎回通しげいこから入るらしいんです。亜嵐くんは(「もしもキミが。」への出演が)2度目なんでほぼ出来上がった状態なんですけど、真野さんまで台本を見ないでけいこを始めた(笑)。本当にビックリしました」と振り返る。足立も、「これから堤監督の舞台に出る俳優さんに言いたいことは、きちんとセリフを覚えてからけいこに来た方がいいということですね」と冗談めかして付け加える。しかし、最初に打ちのめされた二人は、強かった。「監督を驚かせたいというか、監督に認めてもらいたいなと思って。次のけいこからはきちんとできるように家でも練習をしてきました」と足立。堤監督の演出が、二人の糧になっていることは、確実だ。
一方の堤監督は、足立について「笑顔や声がビックリするくらいにかわいらしい。麻樹に求められる純粋性をいとも簡単に体現できるのは、容姿を含めた才能」と評価。大貫に対しても「ダンサーだけあって立ち姿から、美しい振舞いまで、誰にも表現できない独自の魅力がある。それとびっくりしたのは、今まで芝居をやっていたんじゃないかというくらいに声のトーンがソフトで素晴らしいこと」。堤監督も絶賛の大貫と足立、二人が織りなすラブストーリーには、純粋な愛が満ちあふれている。観客の涙を誘う演技に、注目したい。(取材・文:壬生智裕)
リーディングドラマ「もしもキミが。-Last Christmas」は12月21日から25日まで紀伊国屋ホールにて上演