正月休みはこれで乗り切れ!? 秘宝的豪華メンバーが激押しミステリ映画はコレだ!-映画秘宝
大みそかが近づくこの年の瀬に、映画専門雑誌「映画秘宝」2月号では、ミステリ映画を特集、みうらじゅんに平山夢明、桜庭一樹、黒沢清、斎藤工など豪華執筆陣が、正月休みがつぶれること確実な!? 激押しミステリ作品を明かしている。
「このミステリ映画にだまされろ!」と題された特集内では、ミステリ作家に映画監督、脚本家や秘宝執筆陣によるおすすめミステリ映画を紹介。平山夢明のチョイスが王道の『羊たちの沈黙』であったり、その意外なチョイスがユニークだ。
さらに、アルフレッド・ヒッチコックにブライアン・デ・パルマ、市川崑など、珍作、傑作ミステリ映画を量産した監督たちを特集。シャーロック・ホームズにフィリップ・マーロウら、銀幕を彩った私立探偵たちも紹介する。来年2月に公開予定の映画『ドラゴン・タトゥーの女』の情報も掲載され、あらゆる観点からミステリ映画の魅力にスポットを当てる特集となっている。
また、ベネチア国際映画祭で絶賛された映画『ヒミズ』の公開が迫る園子温監督を大研究。1985年の『俺は園子温だ!』から、8ミリ映画時代にピンク映画、オムニバス作品にいたるまで、園監督のほぼ全作品を網羅。作品ごとにライター陣のコラムも掲載される充実ぶりで、近年の園作品しか知らない人にとって、監督のバックグラウンドがうかがえる貴重な資料となっている。
中川翔子の連載「しょこたんの秘宝遊戯」でも園監督の『冷たい熱帯魚』を取り上げ、しょこたんが神楽坂恵の豊満バストを描き下ろし。もちろん、婚約者である園監督から許可をもらっているとか。監督本人はもちろん、主演の二階堂ふみと染谷将太のインタビューも掲載され、まさに園監督について「どこよりもくわしい」1冊となっている。
ハリウッドデビュー作『BUNRAKU』公開間近のGACKTや、田原総一朗、倉本聰による貴重なインタビューにも注目。宇津井健が全身タイツで出演した、突っ込みどころと魅力満載の特撮『鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)』シリーズ特集など、秘宝らしさも充実している。来月号では、秘宝的ベスト&ワースト映画ランキング「映画秘宝ベスト&トホホ10」が発表。今年の作品を振り返りながら、期待しつつ今月号を楽しみたい。(編集部・入倉功一)
映画専門雑誌「映画秘宝 2012年2月号」は洋泉社より発売中(税込み 1,050円)