佐藤健の大物ぶりには先輩俳優もお手上げ!?「おれのこと、なめきっているんじゃないか」と香川照之が明かす!
実写版『るろうに剣心』でライバルキャラクターを演じる江口洋介と香川照之が、主人公・緋村剣心役に抜てきされた22歳の佐藤健について、その才能を絶賛している。実年齢では20歳以上離れているにもかかわらず、演技面では一歩も引けをとらないその姿勢が本作の完成度を高めることにも一役買っているようだった。
斉藤一役の江口が「向こうからしてみれば、すごく年上に感じているんでしょうけど」と語るとおり、まもなく44歳になる江口の一方で、佐藤は現在22歳。実に20歳以上離れている二人だが、江口いわく、「僕からしてみれば、同じマンガのキャラクターとして対峙(たいじ)したいなって思うんです」と劇中でライバルを演じていて年の差が気になることはなく、佐藤との共演は先輩俳優としても刺激の多いものだったという。
それだけに、二回りほど年上の俳優に対しても、果敢に向かっていく佐藤への評価は軒なみ高い。江口が「健君は佇まいだけで感じるものがありますし。自分がその年代のとき、あそこまでやれていたかっていえば、僕はやっていなかったかなって思う」と言えば、香川も「ほかの若い俳優とは一線を画しているというか。怪物感があるんですね。物おじしなさが天下一品だし。器用さと器用じゃないところを両方持っている」と絶賛するなど、佐藤への賛辞は尽きることがない。
とりわけ香川は、2009年のテレビドラマ「MR.BRAIN」以降、2010年の「龍馬伝」、そして本作と佐藤の成長を目の当たりにしている。そんな香川が語る佐藤の魅力とは、「バランスがいい」ところ。「『龍馬伝』では、どのショットも強烈だったね。いろんな役者と相対してきたけど、あの猛烈さは若さですごかった」と過去の印象を引き合いに出しながら、本作で主演を務めている佐藤については「現場で会う佐藤健はやっぱり大物ですよ。おれのこと、なめきっているんじゃないかと」と改めて、そのすごみを肌で感じている様子だった。
本作の見どころについて言及する際も、江口と香川は「アクションでしょうね」と口をそろえた。香川に至っては「健君のアクションの練習に割いている時間とか半端ないんですよ。ただでさえできるのに。できるんだからやめてほしいんですよ」とアクションシーンにおける佐藤の貢献ぶりを強調。「芝居としてアクションを撮る」というコンセプトを掲げた本作は、芝居とアクションを高いレベルで両立させたアクション・エンターテインメントとして、期待に応えてくれるに違いない。(編集部・福田麗)
映画『るろうに剣心』は2012年8月25日より全国公開