内野聖陽主演ドラマ「臨場」が劇場にやってくる!来年6月公開決定!
2010年に放送された続章が平均視聴率17.6パーセントを記録した人気ドラマ「臨場」が映画化され、2012年6月30日より全国公開されることが明らかになった。テレビドラマ版に引き続き、主演は内野聖陽。亡くなった人の体から、その生きざまを見通す検視官の活躍を劇場版ならではのスケールで描く。
『臨場・劇場版』は、2009年にテレビドラマ第1期が、翌10年に第2期が放送された人気ドラマ初の劇場版。警視庁刑事部鑑識課検視官・倉石義男の強烈なキャラクターと演じた内野聖陽のハマりっぷり、そして普段はスポットの当たることの少ない検視官という特異な職種をリアリティーたっぷりに描いたヒネリの効いたストーリーが好評を博した。
主演の内野はもちろんのこと、松下由樹、渡辺大、高嶋政伸といったおなじみの刑事部メンバーも本作には登場。劇場版では無差別通り魔事件を発端とする連続殺人事件に立ち向かう彼らの姿が中心となって描かれるものの、事件の現場から死者の声を根こそぎ拾い、死を通して人間の機微を描くというコンセプトはそのまま。刑事ドラマと人間ドラマを融合させた独特の世界観は健在だ。
撮影はすでに今月25日にクランクイン。来年1月下旬まで撮影の予定となっている。監督を務めるのは、同じく人気の刑事ドラマ「相棒」、そして今年公開された大泉洋主演の探偵映画『探偵はBARにいる』の監督を務めた橋本一。目立ったアクションではなく、人の心の微妙な揺れをすくい上げるところが第一の魅力になっている作品だが、ラストでのどんでん返しなど、その面白さは大スクリーンでも存分に満喫できるはずだ。
刑事の活躍を追うのではなく、「検視官」にスポットを当てた本作は刑事ドラマの中でも異彩を放っている。だがそれは裏を返せば、これまでに観たことのない展開が繰り広げられるということで、それが多くの人に受け入れられているのはテレビドラマ版の人気を見ても明らか。同じく横山秀夫の小説を原作にした映画には『半落ち』『クライマーズ・ハイ』といったヒット作があるだけに、本作にも期待大だ。(編集部・福田麗)
『臨場・劇場版』は2012年6月30日より全国公開