映画を語ることで女子力もアップ! 2012年は「女子会映画」がブーム!?
「女子会」という言葉がすっかり定着し、女子たちの活動をサポートすることで日本経済の活性化を目指す「女子会向上委員会」が立ち上がるなど、ますますの盛り上がりを見せる昨今、映画界にも「女子会映画」と呼ぶにふさわしい作品が増え始めている。2012年に注目すべき、女子会映画ブームの兆しを探ってみよう。
これまで、女同士でグルメやおしゃべりを楽しむのが定番だった「女子会」だが、最近では、話題のミュージカルや映画の鑑賞券付きの「女子会パッケージプラン」が登場するなど、エンタメ作品の魅力を同性だけで味わい尽くす女子会が増加している。その流れを受け、映画界でも女性限定の「女子会試写」や「女子会座談会」が組まれるケースが急増。例えば、あるカップルの出会いから別れを追った恋愛映画『ブルーバレンタイン』では、一般女性数名が作品をテーマに自身の恋愛観をぶっちゃけるトークイベントを開催。また、映画サイト「トーキョー女子映画部」では、“女子会映画”とカテゴライズされるべき新作を題材に、女子だけの座談会を定期的に行なっている。
そんな女子会映画の先駆けといえば、『セックス・アンド・ザ・シティ』だ。恋愛をテーマとしたヒロインたちの過激なガールズトークは、「観ているだけでストレス発散!」と女子に大ウケ。最新作『セックス・アンド・ザ・シティ2』では、主人公のキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)が元カレと運命的な再会を果たし、周囲を巻き込みながらハラハラドキドキの恋愛ドラマを繰り広げる。本作に共感した女子たちが、こぞって恋愛トークに花を咲かせたことから、「女子会映画」というジャンルが誕生したと言っても過言ではない。また、劇中でヒロインたちが着こなすスタイリッシュなファッションをお手本に、女子力をアップさせる人も続出したという。
さらに、今時の若者の恋愛スタイルを題材にした『(500)日のサマー』や、男と女の本音と建前を描いた『ステイ・フレンズ』『抱きたいカンケイ』など、恋愛にとことんのめり込めないワーキングウーマンたちのホンネに迫った作品が急増しているのも見逃せない。恋愛と仕事は、年ごろの女子たちにとって最大の関心事。まさに、女子トークのテーマにぴったりな作品だ。
映画の余韻とおいしいお酒に酔いながら、恋愛やファッションについて語り明かせば、ストレスも解消できて女子力もアップ! そんな女子会映画で、新たな映画の楽しみ方を見つけてみてはいかがだろうか。(文:斉藤由紀子)
映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』は12月29日(木)よる11:00よりWOWOWにて放送