第69回ゴールデン・グローブ賞テレビドラマ部門はフレッシュな顔ぶれに注目!
年に一度の映画とテレビの祭典、ゴールデン・グローブ賞の今年のテレビドラマ部門は、賞レースの常連だった古株が姿を消し、今年はケーブル局の個性的な新番組が顔をそろえてフレッシュな印象だ。
最も注目度が高いのは、ドラマシリーズ部門の作品賞。マーティン・スコセッシが製作総指揮を手掛ける昨年の覇者「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」以外は、すべて新作だ。「Glee」のクリエイター、ライアン・マーフィーによる純正ホラー「アメリカン・ホラー・ストーリー」、「24 TWENTY FOUR」のスタッフが手掛ける社会派サスペンス「ホームランド(原題) / Homeland」ほか、歴史ファンタジー、政治ドラマ、マフィアものとバラエティーに富んだラインアップ。主演のクレア・デインズの演技も絶賛されている「ホームランド(原題)」が一歩リードしている。
ドラマシリーズ部門の女優賞も新顔がズラリ。受賞歴のある「グッド・ワイフ」のジュリアナ・マルグリーズの2度目の受賞の可能性も高いが、前述のデインズが最有力と見られている。一方、男優賞は混戦模様。エミー賞では圧倒的な強さを誇っている「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストンがゴールデン・グローブ賞でも覇者となるか、または新星「ホームランド(原題)」のイギリス人俳優ダミアン・ルイスのサプライズ受賞となるか。
コメディー・ミュージカルシリーズ部門でも、ゾーイ・デシャネル主演の「ニュー・ガール(原題) / New Girl」や「マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド!」など新番組の活躍が目立つ。映画『(500)日のサマー』のデシャネル、「フレンズ」のルブランといった日本でもおなじみの人気スターの受賞の可能性も高い。
毎年、映画俳優が数多くノミネートされるテレビ・ミニシリーズ部門は、ケイト・ウィンスレット(「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」)やマギー・スミス(「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~」)らイギリスの演技派たちの受賞はほぼ当確のライン。英国の秀作ドラマ「刑事ジョン・ルーサー」で最優秀男優賞の候補となったイドリス・エルバも批評家の評価が高く、同部門の英国勢の活躍に注目したい。(今祥枝)
第69回 ゴールデン・グローブ賞 授賞式
AXNにて日本独占放送!1月21日(土)8:00pmスタート!