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アカデミー賞作品に名曲あり! 主要部門だけじゃない、映画音楽で振り返るアカデミー賞

第84回アカデミー賞

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あの美しいテーマ曲を聞くと今でも涙が・・・『ある愛の詩』より
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先日のゴールデン・グローブ賞で、マドンナが楽曲を手掛けた『ダブリュー・イー(原題) / W.E.』の「マスターピース」が最優秀歌曲賞を受賞する快挙を達成し、アカデミー賞の行方も気になるところだが、今回はアカデミー賞主要部門以外の音楽に注目し、アカデミー賞が生んだ名曲の数々を振り返ってみた。

『戦火の馬』写真ギャラリー

アカデミー賞常連の監督たちの中には、「この監督にはこの音楽家!」という巨匠&マエストロのコンビが存在する。アカデミー賞監督賞で3度の受賞と3度のノミネートの経験のあるフランク・キャプラ監督もその一人。ディミトリ・ティオムキンはキャプラの多くの作品で音楽を手掛け、『スミス都へ行く』(1939年)、『素晴らしき哉、人生!』(1946年)では監督賞のノミネートに音楽で貢献している。作品賞と監督賞受賞作品『我が家の楽園』(1938年)の中で、反目する二人がハーモニカの演奏で通じ合う場面は心が温かくなる名シーンだ。『断崖』(1941年)、『裏窓』(1954年)などで組んだアルフレッド・ヒッチコック監督&フランツ・ワックスマンは、『レベッカ』(1940年)でアカデミー賞作品賞を受賞。そして、スティーヴン・スピルバーグ監督といえば作曲家のジョン・ウィリアムズというコンビが有名。『JAWS/ジョーズ』(1975年)や『E.T.』(1982年)などでウィリアムズ自身も5回のオスカー獲得に輝き、今年は『戦火の馬』で監督賞と作曲賞でそろってのノミネートが期待される。

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また、アカデミー賞作品を彩る名曲には、わたしたちの記憶にいつの間にか刻み込まれているものが多く存在する。『オズの魔法使』(1939年)の「虹の彼方に」や『知りすぎていた男』(1956年)の「ケ・セラ・セラ」や『ティファニーで朝食を』(1961年)の「ムーン・リバー」などは、そのなじみあるメロディーをすぐに口ずさむことができるだろう。ほかにも有名な楽曲といえば、『ある愛の詩』(1970年)のテーマ曲。美しい調べが、観客に悲恋のストーリーを切々と訴えかける。さらには、イタリア・ローマが舞台の『愛の泉』(1954年)の中で、フランク・シナトラが歌う「泉の中の三つの銀貨」も名曲の一つ。オープニングに流れるシナトラの甘い歌声が、ロマンチックな気分をかき立てる。

アカデミー賞を受賞する名作の陰には、すてきな映画音楽あり。『戦火の馬』や『ダブリュー・イー(原題) / W.E.』、『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)で昨年のアカデミー賞作曲賞を獲得したナイン・インチ・ネイルズトレント・レズナーアッティカス・ロスデヴィッド・フィンチャー監督と再びタッグを組んだ『ドラゴン・タトゥーの女』、そしてアカデミー賞最有力のサイレント作品『アーティスト』は楽曲でのノミネートも有力視され、今年も熱い火花が散りそうなアカデミー賞の音楽部門。主要部門はもちろんだが、音楽部門にも大いに注目してみたい。(岩永めぐみ)

映画『ある愛の詩』は1月23日(月)よる7:00よりWOWOWにて放送。

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