『サマーウォーズ』で注目された桜庭ななみ、映画『ドットハック セカイの向こうに』でも主人公の声優務め「難しかった」
21日、3Dアニメーション映画『ドットハック セカイの向こうに』の初日舞台あいさつがテアトル新宿にて行われ、声優を務めた桜庭ななみ、田中圭、松坂桃李、そして松山洋監督が登壇。映画『サマーウォーズ』以来、2度目の声優に挑戦した桜庭は「動きが細かく難しかったけど、ガッツで乗り切りました」とさわやかな笑顔で語った。
アニメ、ゲーム、ラジオなどメディアミックス展開されている「.hack(ドットハック)」シリーズの劇場版3Dアニメ化作品。主人公の中学生・有城そらの声優を務めた桜庭は「前作でたくさん反省点があり、今回につなげたいと思っていましたが、やっぱりアフレコは難しかった」と収録当時を振り返る。
松山監督も「(桜庭は)リアルと仮想パートの両方で、セリフは多いし、喜怒哀楽が激しい役なので、一番大変だったと思う。後半はガッツで乗り切ってもらいました」と労をねぎらう。すると「次回、声優をやらせていただくなら、過去2作品が普通の女の子の役だったので、人間じゃない役にチャレンジしたいです。続編なら“まことさん”がいいです」と桜庭が劇中登場するホームサーバーロボ役を指名。すかさず「口パクないからね」と松山監督に突っ込まれ、場内が笑いに包まれるシーンも。よほどアフレコ現場が厳しいものだったことを想像させる瞬間だった。
そんなハードな収録が続いた本作だが「登場人物がちょっとずついびつさを持っています。キャラ設定を掘り下げた部分にこだわりました。ドットハックプロジェクト10年の夢が、本日叶ったと思っています。この経験を活かして、また次の作品作りをしていきたいと思います」と松山監督が力強く語ると、大きな拍手が巻き起こった。
本作は、全世界規模でオンラインゲームが流行している近未来を舞台に、現実の世界とゲーム内の仮想世界がシンクロしていくことによって生じる人間関係をフル3D映像で描いたダイナミックな作品だ。(磯部正和)
映画『ドットハック セカイの向こうに』はテアトル新宿ほか全国公開中