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園子温監督、大地震を経た3組の男女の未来を描く!最新作『希望の国』製作

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園子温監督が、大地震後にそれぞれの愛を貫く男女を描く
園子温監督が、大地震後にそれぞれの愛を貫く男女を描く

 ベネチア国際映画祭で好評を博した映画『ヒミズ』が公開中の園子温監督の最新作が、大震災を経た日本に生きる、3組の男女の未来を描く『希望の国』となることがわかった。

映画『ヒミズ』写真ギャラリー

 園監督が「いま日本でこの映画を撮って、観てもらうべき」という思いからオリジナル脚本を書き上げた本作。『ヒミズ』撮影直前に起きた東日本大震災の後、急きょ脚本を変更して被災地での撮影を敢行するなど、震災後の日本を積極的に作品に反映させた園監督が、改めて震災をテーマにした作品を手掛ける。

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 本作の舞台は日本のある村。そこで酪農を営みながら、つつましくも幸せに暮らす老夫婦とその息子夫婦、そして彼らの隣家に住み、家業も手伝わず遊びほうける息子とその恋人。彼らは、ある日発生した大地震をきっかけに、避難を求められることに。離れ離れになりながらも、3組の男女それぞれが貫く愛のかたちを描く。

 老夫婦役は、ベテラン俳優の夏八木勲大谷直子。震災後に、避難を求められるも、長く住みついた故郷を離れられない者の苦悩を演じる。彼らの息子夫婦役は村上淳神楽坂恵。震災後の苦しみの渦中に妊娠が発覚、子どもを守るための決断を迫られることになるという。隣家の青年と恋人は清水優梶原ひかりが演じ、その父親として、園作品おなじみの存在となった、でんでんも出演する。

 映画はすでに1月13日にクランクインしており、2月上旬のクランクアップ後、春の完成を予定。『ヒミズ』ではベネチアの観客を大いに沸かせるなど、世界でも注目を集める園監督。すでにイギリス、ドイツ、台湾からの出資も決定しているということで、本作も完成前から期待されていることがうかがえる。ベネチアの公式会見で、「希望を持てるような、今の日本に向けて発信できる映画」と『ヒミズ』について語っていた園監督。大震災を経た日本に改めて問いかける、「いま、日本で生きていく」こと、その先に描かれるであろう、未来への希望に期待が高まる。(編集部・入倉功一)

映画『希望の国』は、この秋、新宿ピカデリーほか全国公開予定

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