『サマーウォーズ』細田守監督最新作『おおかみこどもの雨と雪』特報映像が解禁!
『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督の3年ぶりの新作映画『おおかみこどもの雨と雪』の特報映像が今月21日より全国の劇場、ならびにオフィシャルサイトにて公開されている。
特報映像のオープニングを飾るのは、まさに白銀の世界と呼ぶのがふさわしい雪原の映像。これまでの作品では「夏」を描いてきた細田監督が、本作でまた新たな一歩を踏み出したことをうかがわせるのはもちろん、寒いはずなのにどこか温かみを感じさせる画面作りは、監督の真骨頂といえるだろう。
また、タイトルにもなっている「おおかみこども」も今回の映像のポイント。細田監督は「半分がおおかみ、半分が人間の子ども」と説明しているが、いまいちその存在がどういうものなのかわからなかった人も多いはずだ。
だが、アニメーションで描かれた「おおかみこども」たちの生き生きとした様子はどんな言葉よりも雄弁だ。例えば、日本家屋の柱で身長を測るといった描写や、雪原で追いかけっこをしているうちに、ふと気が付くとおおかみになってしまうという描写。それらすべてが、言葉ではなく、キャラクターの所作で表現されるあたりは、アニメーションを観る喜びを思い出させてくれるのだ。
この特報映像は、全国の劇場で現在公開されている。2006年の『時をかける少女』、2009年の『サマーウォーズ』に続く作品として、より完成度の高い作品を求められている細田監督だが、その期待に見事に応えていることが明らかな今回の映像。夏の公開が楽しみで仕方がない。(編集部・福田麗)
映画『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日より全国公開